5月14日、安倍総理から関東の1都3県、関西の2府1県、北海道を除く39県について、緊急事態宣言を解除するとの意向が示されました。
翌15日、京都府の新型コロナウイルス感染症対策本部が開催され、新規感染者数やPCRの陽性率などを含む府独自の基準を達成したことから、特別措置法に基づき要請していた休業を一部解除することが決定されました。また、府内市町村長に対しては、地域の感染状況に応じた対策を講じるよう、要請があったところです。
以上を踏まえ、与謝野町では今後の対応策を決定いたしましたので、町民の皆様にお知らせいたします。
現在、与謝野町では町独自の警戒レベル3の基本的対処方針に基づき、各種対策を講じております。4月10日以降、本町における新規感染者は確認されておりませんが、京都府及び隣接府県が緊急事態宣言下にあることから、引き続き、本警戒レベルを維持いたします。
したがって、引き続き、町民の皆様には不要不急の外出自粛やこまめな手洗いなどの感染防止策を行っていただきますようお願い申し上げます。その上で、段階的に社会経済活動を進めていきたいと考えております。
まず、3月上旬から断続的に行ってきました町内の小学校と中学校における教育活動を今月21日から再開することといたしました。3ヶ月弱の間、児童生徒の皆さんから学習を深める機会、友だちや先生たちと過ごす時間を奪ってしまいました。このことにより、学習意欲や健康状態の低下があってはならないと考え、学校現場の先生方とともに工夫を凝らしてまいりました。今週木曜日以降は、会えなかった時間を糧として、すべての児童生徒が楽しく登校できるよう、最大限の努力を重ねてまいります。また、学校再開に伴い、学童保育も同様に通常保育を実施してまいります。
児童生徒の皆さん、よく我慢してくれました。ありがとう。保護者の皆様にも大きな負担をかけてしまい、申し訳ございませんでした。これまで以上に時間を共にすることで、ご家庭の絆がより深まりを見せたことと信じております。
次に、休館措置を講じている公共施設ですが、京都府に発令されている緊急事態宣言が解除された段階で、各施設の関係者の皆様と議論しながら段階的に緩和していきたいと考えております。現時点では、6月1日に解除される見通しをもち、準備を進めているところです。
続いて、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、個人世帯向け・事業主向けの支援策ですが、給付・貸付・猶予など幅広い制度を整えております。きめ細かな広報に努めておりますが、町民の皆様におかれましても、有線テレビ・ホームページ・広報誌・折り込みチラシでご確認ください。
来月開催される与謝野町議会に追加策を盛り込んだ補正予算を提案いたします。感染症拡大防止、経済対策、弱い立場にある方々への支援策を軸に編成しております。議論の動向に関心を寄せてください。
最後に、5月4日に政府からコロナ禍における中長期的な対策として示された行動指針である「新しい生活様式」について触れておきたいと思います。これは、（1）一人ひとりの基本的感染対策（2）日常生活を営む上での基本的生活様式（3）日常生活の各場面別の生活様式（4）働き方の新しいスタイル、の柱によって構成されています。
これらは、今後、私たちの生活を大きく変えていくことになるかもしれない内容となっております。与謝野町としても、これからのまちづくりを考える上で、踏まえるべき視点と認識しております。町民の皆様においてもご確認いただきますようお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、我慢の日々が続いております。その厳しい状況の中にあっても、民間グループによるマスクの贈呈、民間企業による大学生世代に対する物資支援など、人の優しさにふれる出来事も多く起きています。これらの事実に触れ、私はこの困難を乗り越えていけると確信するようになりました。
与謝野町役場としては、全職員で力を合わせて事態を収束させ、より良いまちづくりを進めていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
令和2年5月18日 与謝野町長 山添藤真