京都レインボープライド2024に寄せて
私がまだパリで学生生活を送っていたころ、自宅がLGBTQ文化の集積街であるマレ地区だったこともあり、レインボーフラッグがなびくお店で食事を楽しんだり、友人たちとLGBTQのパレードに参加することは日常生活の一部でした。
自分自身の生や性に対して誇りを持ち、自分らしく生きる人々にふれ、自分らしく生きることがとても大切な価値観であることを学びました。一度しかない人生を自分らしく生きる。私はその姿勢こそが自分自身や大切な人たちの幸福につながっていくと、固く確信しています。
今週土曜日（4月20日）に京都市の梅小路公園で、いつでも帰りたいと思える京都・誰でも迎えられる京都をめざして「京都レインボープライド2024」が開催されます。性的指向や性自認、障がいの有無や国籍などに関わらず、誰もが生きやすい社会の実現をめざす姿勢に深く共感いたします。開催に尽力された皆さまに心からの感謝を申し上げますとともに、今後も共感の輪が広がることを願っております。
本町では、互いの多様性を尊重し認め合うことで、地域社会で安心して暮らすことができる社会の実現をめざして「与謝野町多様性を尊重し合う共生社会づくり検討委員会」を設置し、関連政策の立案と実行に対する議論を深めております。本年度においては、住民の皆さまとともに多様性や共生社会に対する基本的認識を学ぶとともに、パートナーシップ制度の導入をはじめとする具体的な取り組みを進めていきたいと考えております。対話を大切にしながら、丁寧に議論を進めていきたいと考えておりますので、皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
パレード出発式には、私も参加させていただく予定としております。多くの皆さまとお出会いし、自分らしく生きることの大切さを分かち合えることを楽しみにしております。
令和6年4月18日
与謝野町長 山添 藤真