町長メッセージ
大内峠一字観公園から見る日の出
真に安心して暮らせる地域の実現に向けて
新年おめでとうございます。町民の皆さまにおかれましては、ご家族ご友人おそろいで和やかな新春をお迎えになられましたこと、心よりお慶び申し上げます。新たに迎えた本年も、町民の皆さまとともにより豊かな与謝野町を築くことができるように、全身全霊で職責を果たしていく決意です。
令和5年を振り返る
昨年は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが2類から5類に引き下げられたことに伴い、地域社会においても社会・経済活動の状況が大きく変化しました。街角や会合でお出会いする町民の皆さまの表情にも明るさが戻り、私たちの生活に大きな負の影響を与えた感染症を、皆さまの力で乗り越えることができたと実感する機会も多くありました。
一方で、不安定化する国際情勢の影響などを受けて、生活関連物資などの価格が高騰し、町民の皆さまの生活と事業に大きな影響を及ぼしています。国や京都府などの行政機関と連携を図りながら、苦しい立場に置かれている世帯や事業者の皆さまの支援を強化しなければならないと認識しているところです。
このような状況のもと、与謝野町役場においては、令和5年度のスローガンに掲げた「ともに創る与謝野」を実現するために、あらゆる分野で「対話」を強化しながら、各種政策を実行しております。特に、第2次与謝野町総合計画に掲げている「住民が主人公となるまち」を実現するための方法として、「多様な主体による協働のまちづくり」を重視しております。本年度は、自治区・町民の皆さまと協力しながら「協働のまちづくり」に関する一定のルールや考え方をとりまとめることとしております。また、地域で暮らすすべての方々が年齢・性別・国籍・障害の有無などに関わらず、互いの多様性を尊重し、認め合うことで、真に安心して暮らすことのできる地域社会の実現に向けて、「与謝野町多様性を尊重し合う共生社会づくり検討委員会」を設置しております。同性同士の婚姻が認められていない我が国において、自治体が独自に「パートナーシップ届受理証明書」を交付する制度の導入などの具体策を検討しているところです。
長年にわたり、関係機関とともに取り組んできた各種事業も進捗しております。新産業の創出分野では、町内初となるクラフトビール醸造所兼飲食店の開設、食用桜の商品化などの取り組みが進んでおります。また、地域内の医療や福祉の充実では、男山区に立地する京都府立看護学校の建て替え計画が事業着手、旧桑飼小学校跡地に建設中の高齢者福祉施設は完成間近という状況です。さらに、町民の皆さまが大切に育んでこられた地域の歴史文化にも評価が高まっており、重要伝統的建造物群保存地区のちりめん街道内にある「旧尾藤家住宅」が、国重要文化財(建築物)の指定を受ける見通しとなりました。
小さくとも誇り高いまちへ
これらの取り組み状況を踏まえ、本年におきましても全職員が一丸となり、小さくとも誇り高いまちを大きく育み、次世代に継承していくために力を尽くしてまいりますので、町民の皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本年が町民の皆さまにとって最良の年となりますよう心からご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
令和6年1月1日
与謝野町長 山添 藤真