町長メッセージ

阿蘇海に昇る日の出
住民の皆様に寄り添い、人・環境・未来にやさしいまちづくり
明けましておめでとうございます。
住民の皆様におかれましては、ご家族ご友人おそろいで輝かしい新春をお迎えになられましたこと、心からお喜び申し上げます。新たに迎えた本年も皆様とともにより豊かな与謝野町を築くことができるよう、全身全霊をかけて職責を果たしてまいります。
令和6年を振り返る
昨年は元日に能登半島地震が発生し、数多くの尊い命が失われるという悲惨な幕開けとなりました。被災地では今もなお厳しい環境の中で、生活を送っておられる方々がおられます。一日も早い復旧と復興が成し遂げられることを願っております。当日は、与謝野町においても震度3を観測し、津波注意報が発令され、岩滝小学校のグラウンドおよび周辺には、50台を超える車両が避難するという事態となりました。被害を受けることはありませんでしたが、町内では「災害」への意識が高まりました。
このような状況のもと、与謝野町役場では令和6年度のスローガンに掲げた「住民に寄り添うやさしいまちづくりの実現」に向けて、住民の皆様との対話と協働を通して、住民の皆様に寄り添い、人・環境・未来にやさしい政策を実行しております。特に、第2次与謝野町総合計画に掲げている「住民が主人公となるまち」を実現するために、「多様な主体による協働のまちづくり」を重視しており、指針に基づく地域との協働事業を積極的に展開しております。また、互いの多様性を尊重し認め合うことで、真に安心して暮らすことができる社会を実現するために、「多様性を尊重し合う共生社会づくり検討委員会」を設置し、社会的マイノリティの権利擁護とまちづくりへの参画を促進するための議論を進めてきました。先月には、同性同士の婚姻が認められていない我が国において、自治体が独自に「パートナーシップ宣誓書受領証」を交付する制度を開始いたしました。
長年にわたり、関係機関とともに実現に向けて取り組んできた各種事業も進捗しております。新産業の創出分野では、民間事業者によって絹織物の原料となる絹糸を生産する事業への着手、他分野においても個性あふれる飲食店や店舗が開設されるなど、新たな経済活動の環境が形成されつつあります。医療や福祉の充実に向けては、子育て支援医療費助成の対象年齢を高校生相当年齢まで拡大するとともに認知症に特化した相談窓口を開設するなど、ライフステージに応じたきめ細かな事業を実施しております。また、桑飼小学校跡地には高齢者福祉施設が開設され、男山区では府立看護学校の新たな校舎と寮の建設工事がいよいよ着手となるなど、関係者の皆様とともにハード面での充実も図ってまいりました。住民の皆様のご理解とご参画によって、与謝野町は確実により良い町となっています。心から感謝申し上げます。
小さくとも誇り高きまちを次世代に
本年におきましても全職員が一丸となり、小さくとも誇り高きまちを大きく育み、次代に継承していくために力を尽くしてまいりますので、変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。結びにあたり、本年がすべての住民の皆様にとって希望あふれる年となりますよう、心からご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
令和7年1月1日
与謝野町長 山添 藤真