与謝野町の財政状況について
令和5年度の与謝野町の決算において、四つの健全化判断比率の一つであります実質公債費比率が、北海道夕張市の67.2%に次いで17.6%となり、全国ワースト2となりました。
こうした中、住民の皆様方に、正確な財政状況等をお伝えします。
実質公債費比率は、家計に例えると、年収に対し借金返済額が、いくらあるかという割合で、この数値が17.6%となり、全国ワースト2となりましたが、国の早期健全化基準の25%、財政再生基準の35%を本町の数値は下回っています。
今後、令和5年度決算をピークに令和6年度決算から緩やかに減少する見込みです。
実質公債費比率の推移
与謝野町の実質公債費比率が悪化した原因として、令和5年度決算の実質公債費比率は、17.6%ですが、会計別に分解すると特別会計が10.3%、一般会計が7.3%となっており、平成27年度を境に特別会計の割合が高くなっています。
これは、下水道整備を短期間(平成18年~平成23年)で実施したことによるものですが、ご承知のとおり下水道整備を含む合併後における施設整備は概ね完了し、公債費は減少します。
まちの借金(町債残高)の推移
令和5年度末の町債残高は、令和4年度と比較して、16.4億円減の235.4億円で、合併後、過去最少の借入金残高となりました。
まちの貯金(基金残高)の推移
一方、まちの貯金である基金残高は、令和5年度末で45.9億円と確保しています。
実質収支の推移
令和5年度決算における実質収支は、2,500万円の黒字となりました。
財政状況のまとめ
与謝野町としましては、第3次与謝野町行政改革大綱に基づく財政健全化の取り組みを進めることで持続可能な財政運営に努めてまいります。
学校給食センターの施設整備、野田川地域認定こども園の施設整備の2つの大規模施設整備を実施したとしても、実質公債費比率は、令和6年度決算から緩やかに減少する見込みです。
今後とも、財政健全化と必要な施設整備に対する投資については両立できるものと考えていますので、住民の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。
令和6年12月26日 与謝野町長 山添藤真