新年度を迎えるにあたり、町民の皆様に新型コロナウイルス感染症対策と本年度の方針をお伝えいたします。
新型コロナウイルス感染症が広がりをみせ、本町で感染者を確認してから1年の歳月が経とうとしています。この間、町民の皆様の努力によって、感染拡大の抑制を実現するとともに、新たな生活様式をふまえた各種対策を講じていただいておりますことに心から感謝申し上げます。
全国各地で第4波の襲来とも言える事態になりつつあり、未だ予断を許すことができない状況です。本町においても、昨夜、約2ヵ月ぶりに28例目となる感染者を確認しており、現在、関係機関で各種調査を行っていただいているところです。町民の皆様におかれては、これまでと同様に基本的な感染症対策を確実に講じていただきますよう、あらためてお願いを申し上げます。
さて、新型コロナウイルス感染症対策の切り札と言われるワクチン接種事業について、基本的な方針をお伝えいたします。本町では、与謝医師会のご協力を得て、個別接種と集団接種の2つの方法でワクチン接種を行います。ご自身のお身体のことをよくご存じのかかりつけ医での接種を優先的にお考えいただきたいと存じます。
今後のスケジュールは、5月17日から地域医療機関で65歳以上の高齢者向け接種を開始し、5月22日から主たる会場を野田川わーくぱるとして集団接種を開始いたします。接種に先立ち、4月13日から接種券を発送いたしますので、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。新型コロナワクチン接種事業については、1年を通じた事業となると見込んでおり、今後も適切なタイミングで情報提供を行ってまいります。
社会的・経済的な影響も深刻な状況です。特に、経済的な影響については多くの町内事業者が受けています。そのような状況を支えるために、令和2年度に引き続き、国・府と連携しながら様々な経済対策を講じてまいります。新規事業として、住民一人あたり5000円の商品券を配布する住民生活支援商品券事業をはじめ住民生活支援や地域循環経済の構築を強化してまいります。
そして、令和3年度は「希望の与謝野を実現する」と位置づけ、誰もが希望を持ち、誰にでも優しく、ポストコロナを見据えて前向きに変化するまちを目指します。そのためには、町民の皆様の声が必要不可欠です。コロナ禍で生じている変化や状況の改善策など、多様な想いやご意見をお届けいただくことがより良いまちづくりにつながります。新年度も、全職員が一丸となり、行政運営に取り組んでまいりますので、町民の皆様のお力添えを心からお願い申し上げます。
令和3年4月1日 与謝野町長 山添藤真