式辞を述べる山添町長
新成人と山添町長
令和3年1月10日に開催した「令和3年与謝野町成人式」において、山添町長が述べた式辞をお知らせします。
式辞
令和3年与謝野町成人式を挙行するにあたり、一言お祝いを申し上げます。
輝かしい新春の今日の良き日、夢と希望に胸を膨らませ、二十歳の門出をお迎えになられました290余名の皆様、ご成人おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
併せて、お子様を陰日なたでお守りになり、健やかにお育てになられましたご家族の皆様、本日はお子様のご成人、誠におめでとうございます。また、与謝野町議会多田議長様には、公私ともにご多用の中、ご臨席を賜り、大人への第一歩を踏み出します新成人をお祝いいただきますことに、厚くお礼を申し上げます。
さて、新成人の皆様は、本日「はたち」という人生の大きな節目をお迎えになられました。法律では成人の日の趣旨を「おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」と定めています。晴れて大人の仲間入りをされた皆様は、法律的にも責任ある一人の成人として、権利を与えられるとともに、自立した個人として、社会に対し責任ある行動が期待されます。一人ひとりが大人としての自覚をしっかり持たれ、これからの人生を豊かに歩んでいかれることと確信をしております。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の影響により、私たちの生活が大きく変化した年となりました。現在、日本国内においては第3波といわれる感染症蔓延期に入っており、1都3県におきましては緊急事態宣言下にあり、極めて厳しい状況にあります。本町におきましても本日までに18名のPCR陽性者の確認がありました。現在、町民の皆様方とともに感染症の抑止、社会経済活動の両立を目指しともに歩んでいるところであります。日本各地でもそうであるように、本町におきましてもこの厳しい状況の中でお互いを思いやり支え合う、そのような機運が広がりつつあります。私たち一人ひとりが、自分が感染しないことに心がけるとともに、大切な人を思いやる気持ちを絶やすことなく持ち続けていくことができたときに、この感染症の終息ができるものと確信しております。皆様におかれましてもそれぞれのおかれた環境の中、一人ひとりが夢と希望を持ち続け、若者らしく何事にもチャレンジ精神をもち、自らの力で、自らの道を切り開いていかれることが従前にも増して重要なことと認識をしております。
また、生活様式が大きく変わる中、今まで当たり前に感じてきた「人とのつながり」の尊さ、これを改めて実感された方も多かったのではないかと拝察します。この町で生まれ育ったこと、この町で出会った人たちがいること、そして、この町で数々の思い出によって織りなされるふるさとへの愛着や縁でつながる人たちは、みな与謝野町民であります。皆様におかれましては、将来、世界のどこで暮らすとしても、この与謝野町で築いた関係や心のつながりをいつまでも大切にしていただき、希望が持てる町の未来への挑戦にぜひ参画をしていただきたいと存じます。
結びにあたり、本日のこの慶びの日をお迎えられましたのは、ご自身の努力だけではなく、本日この席をご一緒されている同級生の皆様、また本日ここに来ることができなかった同級生の皆様との関係があってこそということを忘れることなく、この成人の日の大切な一歩としていただくことと期待しています。そして、これからの人生の一瞬一瞬を大切にしていただき、それぞれの分野で、目標に向かって力強く前進されることを固く信じております。
皆様、本日はご成人、誠におめでとうございます。
令和3年1月10日 与謝野町町長 山添 藤真