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【詳細レポート】体感型インターンシップ「ヨサノクエスト」~ヨサノをおもう、きっかけがココにある。~

最終更新2023年11月10日(金) 08時30分
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目次

大学生と協働して企画・運営し初開催したインターンシップ

 令和5年8月30日から9月2日にかけて、与謝野町の文化と人の魅力、そして役場の仕事を知る与謝野町役場インターンシップ「ヨサノクエスト」を実施しました。
 初開催となった今回のインターンシップ(職場体験)は、有限責任事業組合まちの人事企画室、そして3人の大学生スタッフと協働し企画。地域の視察からプログラムの考案、募集チラシの作成、当日のプログラム参加、そして運営まで一貫して携わってもらうことで、メインターゲットである大学生のリアルな声や要望を取り入れ「与謝野町に行ってみたい」「役場の仕事を体験してみたい」と思ってもらえる内容を目指しました。

持続的な人材確保、関係人口の創出を図る

 与謝野町では、求める人材を持続的に確保するため、広報よさのや町公式ホームページ、SNSなどをはじめ、民間の転職サイトなどを活用しながら職員採用事業に取り組んでいます。しかし、近年の応募者数は決して多いとはいえず、一般事務職をはじめ保育士・幼稚園教諭、保健師、土木技術職など専門職の確保が困難な状況です。
 また、令和6年4月1日採用予定の職員採用試験による職員募集に加え、中長期的に採用したい人物像との接点づくりを図るなど、与謝野町人材育成基本方針に基づく職員確保の機会を創出することが喫緊の課題となっています。
 そのような中、役場職員としての職業観の醸成や職業選択のミスマッチを防ぐとともに、与謝野町の文化・人を知ってもらうことにより、将来の与謝野町役場への就職・転職のファーストステップとすること、また「与謝野」を想う新たな関係人口の創出を図ることを目的に、本インターンシップ「ヨサノクエスト」を企画しました。

 また、地元・宮津天橋高校加悦谷学舎の高校生にもプログラムの企画に参画してもらうことで、高校生自身が抱く地域の魅力を大学生スタッフと共有することを通して、高校生がふるさと「与謝野」の魅力を再発見し、地域への愛着を醸成していく機会としました。

4DAYs編・1DAY編の2種類のコース

 ヨサノクエストは、3泊4日のプログラムからなる「ヨサクエ4DAYs編」と、気軽に参加しやすい日帰り型の「ヨサクエ1DAY編」の2つのコースを設定。「ヨサクエ4DAYs編」には大学生8人(大学生スタッフ3人を含む)が参加し、クエスト(探索・冒険)感覚で与謝野町の文化・人を感じるまち歩きをはじめ、役場職員によるキャリアセミナー、役場の仕事・雰囲気を体験する職場体験、最終日には参加者が感じた与謝野町の課題を解決するためのプロジェクトをチームごとにまとめ、町長へプレゼンテーションを行いました。
 また、最終日の9月2日に実施した「ヨサクエ1DAY編」には大学生6人が参加し、まちの概要や組織・業務体系などはじめ、織物振興やホップ栽培、協働のまちづくり事業など与謝野町独自や特徴的な事業、そして職員採用に関することについて説明。最後には、ヨサクエ4DAYs編・1DAY編ともに山添町長と意見交換を行い、与謝野町の特徴や課題、また町長・参加者の人となりなどについて和やかな雰囲気で話し合いました。

インターンシップフライヤー

インターンシップフライヤー

参加者の出身・大学所在地|ヨサクエ4DAYs編
参加人数 8人(大学生スタッフ3人を含む)
出身地 与謝野町、大阪府、兵庫県、奈良県、東京都
大学所在地 福知山市、京都市、大阪府、奈良県
学年 3・4年生
参加者の出身・大学所在地|ヨサクエ1DAY編
参加人数 6人
出身地 与謝野町、伊根町、宮津市、京都市、福岡県
大学所在地 京都市
学年 2・3・4年生

ヨサクエ4DAYs編

1日目|参加者を知る

 ヨサクエ4DAYs編の初日、参加者は京都駅に集合し、マイクロバスで与謝野町へ向け出発。役場に到着したときには、参加者同士打ち解けている様子で、スムーズにオリエンテーションに入ることができました。
 開会式では、「はじまりの話」として役場職員からヨサクエの趣旨とこの4日間で参加者に考えてもらいたいこと、各日のスケジュールを説明し、スタッフ、参加者の自己紹介を行いました。その後、大学生スタッフ考案のゲームで4人一組のチーム決めを行い、チーム名、チーム目標、参加者それぞれの意気込みについてチームごとにまとめ、発表。チーム名は、チームメンバーの共通点から考え、「summeright(サマーライト)」と「初恋~うぶラブ~」に決定しました。

 午後からは役場庁舎・施設見学を実施。岩滝、野田川、加悦各庁舎のほか、かえでこども園、与謝野駅を訪れ、役場の仕事概要のほか、同じ役場職員である保育士・幼稚園教諭の仕事、町の施設である与謝野駅の管理・運営業務について紹介しました。
 夕方からは参加者と役場職員などにより、あっぷるふぁーむさんでバーベキューを行い、ざっくばらんな雰囲気で親睦を深める機会となりました。

2日目|文化・人を通して与謝野を体感する

 ヨサクエ4DAYs編の2日目、重要伝統的建造物群保存地区「ちりめん街道」と道の駅「シルクのまちかや」周辺を舞台に、与謝野町の文化・人の魅力を体感するまち歩き「ヨサクエ」を実施。初日に決めたチームごとに作戦を立て、「丹後ちりめんに関連する『ガチャまん』という言葉の意味を地域の人から聞き出せ!」「与謝野町のマスコットキャラクター『まめっこまいちゃん』の花飾りとなぜその花なのか理由を見つけろ!」「道の駅で旬の野菜をもらえ!」など、丹後ちりめんの歴史や与謝野町独自の有機質肥料「京の豆っこ」、与謝野町の農産物に関することなど8つのクエストに取り組みました。クエストの達成数に応じて、夕食のカレーの具材が変わるということもあり、参加者はまちを練り歩き、地域住民との交流を通してヒントを得ながらクエスト達成を目指す姿が見られました。一日かけて実際に地域を歩き、住民の方との交流することで「人のため・まちのため」という役場の仕事の根源を肌で感じる機会となりました。


夕方からは、産業創出交流センターで、クエストで獲得した野菜やお肉などの具材を使い参加者同士でカレーを調理。与謝野町のブランド米「京の豆っこ米」に与謝野産野菜が入ったルーをかけ、参加者、スタッフで夕食を囲みました。
その後、2日目を終えた前半を振り返り、「与謝野町は人の魅力がすごい」「これまでゆっくりひとつの地域を見てまわることがなかったが、人や伝統産業などを肌で感じられたのは良い経験になっている」「堅い仕事だと思っていた役場だが、ほどよい緩さ、雰囲気の中で、人のため・まちのためにする仕事ということを感じることができている」などの感想が寄せられ、翌日からの本格的な職場体験に向けて参加者それぞれが思いを語りました。

3日目|役場の仕事・職員を知る

 3日目は、どんな人が役場で働いているのか、役場職員が具体的にどんな仕事をしているのかを知ってもらうプログラムを実施。午前中は「キャリアセミナー」として、役場職員3人がこれまでの人生を振り返り、どのようなモチベーションの変化があり今の仕事に至ったかについて「モチベーショングラフ」を使いながら自身のキャリアを紹介しました。参加者にもモチベーショングラフを作成してもらい、役場職員によるキャリアセミナーを通してこれまでの、そしてこれからの人生・生き方について考える機会としました。また、キャリアセミナーで登壇した職員との個別相談会を行い、「就職活動で軸にしていたことは何か」「住民さんと関わる中で印象的だったことを教えてほしい」「(登壇者自身が感じる)与謝野町の魅力は何か」など様々な質問が寄せられました。


 午後からは「職場体験」として、農林環境課グループと企画財政課・産業観光課・総務課グループに分かれ、それぞれの部署で働く職員が具体的にどのような事務を行っているかについて説明。力を入れて取り組んでいる事業概要を始め、なぜこの仕事が必要なのか、そして庁内外の関係機関・人と連携しながらどのように業務を進めているかということを通して、役場の仕事、働くイメージを伝えました。

4日目|ヨサクエの成果をプレゼン

 最終日は、3日間で体感した与謝野町の特徴、課題を整理し、チームごとに与謝野町が抱える課題を解決するためのプロジェクトを山添町長にプレゼンテーションしました。その後、ヨサクエ1DAY編の参加者とともに町長との意見交換を行いました。

フライングディスク世界大会を誘致して新たな風を吹かす~summerightのプレゼン~

 山添町長へのプレゼンテーションでトップバッターをきったチームsummeright(サマーライト)は、与謝野町の現状分析から「住民の方が温かく、親切な人が多い」「織物業がすごい」「一度来たらファンになる」などの特徴を、また「公共施設が有効活用されていない」「空き家が多い」「公共交通が不便」などの課題を整理。令和5年7月にイギリスで行われたアルティメット競技のU-24世界選手権で準優勝に輝いた日本代表・大木香穂さんが与謝野町出身者であること、そしてアルティメットが2028年夏季オリンピックで追加競技となる可能性があることに注目し、「フライングディスク世界大会」を与謝野町で開催するプロジェクトを提案しました。

 令和5年からの4ヵ年計画で「広める」「整備する」「復活させる」「盛り上げる」という4つのビジョンを軸に、町内の小中学校でフライングディスクを行ったり、無人バスの整備に向けた調整や空き家の活用、与謝野産食材を使った大規模マルシェの開催など、世界大会に向けた具体的な実施計画を考えました。町民グラウンドや空き家の有効活用を始め、経済効果、そしてフライングディスクの聖地として「与謝野」の名前を世界に広げられると、世界大会を誘致することによって得られる効果を示し、「与謝野町に新たな風を吹かすことができる」と山添町長に訴えかけました。

※アルティメット
7人制のチームスポーツで、100m×37mのフィールドでフライングディスクを落とさずにパスをして運び、コート両端のエンドゾーン内でディスクをキャッチすれば得点となるスポーツ。世界大会では、15点先取の得点制で勝敗を決定。他の球技にはないディスクの飛行特性を操る技術や走力、持久力を必要とすることから「究極(Ultimate)」の名前が付けられた。

スマホアプリでごみ分別とポイ活を実現する~初恋(うぶラブ)のプレゼン~

 初恋~うぶラブ~は、与謝野町のごみ分別の難しさに苦労したという経験、また宮津与謝クリーンセンターの見学で感じた「ごみの分別の大切さ」から、与謝野町を「京都でナンバーワンのクリーンな町へ」をテーマにプロジェクトを検討。「分別の種類がわからない」「宮津与謝クリーンセンターでの手作業での分別が大変」という現状や近隣市町とのごみのリサイクル率の比較から、ごみの分別がしやすい環境整備が課題であると考え、ごみ分別をサポートするスマートフォンアプリ「よさポイ」の導入を提案しました。

アプリ内でごみのラベルなどを撮影することで、どのごみ袋に入れたらよいのかを教えてくれたり、よさポイでゴミ分別をすることでポイントを得ることができ、貯まったポイントに応じて公共交通機関の運賃や町内の飲食店等で使えるデジタルチケット、子育てに必要なおむつやミルクの配達サービスが受けらることができる「ポイント活動(ポイ活)」を通して、地域経済の循環や生活のしやすさにつながる仕組みを考えました。サービスを受けられる人がスマートフォン所有者に限られてしまうことやアプリの周知方法など懸念点もありましたが、それらを解決する仕組みについても提案し、よさポイの活用を通して住民一人一人が持続的なまちづくりを意識する「京都でナンバーワンのクリーンな町」を目指したいと町長へプレゼンテーションしました。

町長とざっくばらんに意見交換

 ヨサノクエスト最後のプログラムである町長との意見交換では、参加者から町長に対して「どんな人材を求めているか」「与謝野町をどんなまちにしたいと考えているか」「特に力を入れている施策は何か」といったまちづくりに関する内容をはじめ、「町長を目指したきっかけは何か」「町長おすすめの観光スポットは」「町長が好きな与謝野町の食べ物は何か」など町長のプライベートな部分についても質問があり、最初は緊張していた参加者も徐々に打ち解け、和やかな雰囲気で意見交換が行われました。


閉会式では、「終わりの話」として役場職員から「今回のインターンシップは、大学生スタッフ3人をはじめ、まちの人事企画室のみなさん、そして2日目のヨサクエでは旧尾藤家住宅、観光協会、よさの野菜の駅など地域の方々にたくさんの協力をいただき成立したものです。黙々と事務をこなすだけではなくて、普段から職員同士や地域住民の方と関係性を築くことが大切だということが、今回のインターンシップを通して少しでも伝わっていたらうれしい。なによりも、参加者の皆さんが与謝野町のいろんなことを積極的に知ろう・取り組もうとする姿勢、そして他の人を肯定する姿勢だったことがとても印象的だった。せっかくできた”縁”なので、これからも皆さんと与謝野町との関係性が続くことを願っています」と参加者に向けメッセージを送りました。

ヨサクエ1DAY編

役場で働くイメージを伝える

 ヨサクエ4DAYs編最終日に合わせて実施した「ヨサクエ1DAY編」には、役場の仕事内容や与謝野町の特色について学びたいと大学生6人が参加。職員と参加者の自己紹介から始まり、まちの概要や組織体系をはじめ、各課で行う具体的な業務内容を説明しました。また、織物振興や自然循環農業、ホップ栽培のほか、協働のまちづくり事業、認知症に関する事業など与謝野町独自や特徴的な事業についても紹介しました。


 午後からは、ヨサクエ4DAYs編の山添町長へのプレゼンテーションを傍聴し、同世代の参加者が各プログラムで感じたことを通して、与謝野町の文化・人の魅力、そして課題を学ぶ様子が見られました。その後、ヨサクエ4DAYs編参加者とともに山添町長と意見交換を実施。山添町長との対話を通して、与謝野町行政の特徴や課題などについて役場のリーダーから直接聞くことができる機会となりました。最後には、どのような人材を求めているか、採用試験の際に重視しているポイント、採用試験の流れなど与謝野町の職員採用に関することのほか、勤務形態や休暇制度、手当などの福利厚生、人材育成や人事制度など入庁後の待遇について紹介し、1DAY編のプログラムが終了しました。

 

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