「与謝野町(組合)立学校における働き方改革」について
現在、全国的に各業種において「働き方改革」を推進すべく具体的な取り組みが展開されているところです。学校においても教員の長時間労働が指摘され、疲労蓄積による体調不良やライフワークバランスの崩れた心身ともに余裕のない状況で、子どもたちに豊かな教育・質の高い教育を行うことができるのかとの振り返りも必要な状況です。
文部科学省、京都府教育委員会、与謝野町(組合)教育委員会としても、それぞれの役割を担い、具体的な計画を公表しながら取り組みを進めてきているところです。
現在、与謝野町(組合)立小・中学校ではそれぞれの学校、児童生徒、地域の状況を踏まえながら、よりよい学校教育推進のため取り組みを進めています。ここにその状況などについてお知らせします。
教員業務支援員の活用
定められた教職員の配置以外に京都府教育委員会の事業として「教員業務支援員(週16時間勤務)」が配置されています。教員業務支援員は児童生徒の直接的な指導を行うのではなく、主に教員の指導以外の業務(例えば、配付物の印刷や仕分けなど)を代行し、教員の負担軽減に大きくつながっています。

業務風景
町任用の支援員の活用
一つの教室に一人の教員のみでなく、TT(チームティーチング)といい、二人の教員で指導することも増えてきています。しかし、すべての教室でこのTTを実施することは、教員の持ち時間数が極端に増加したり、教員の数が不足し、困難な状況です。そこで支援員を配置し、教室で指導の支援をしたり、教室に入りにくい児童生徒が学習したりする別室での支援を行ったりしています。このことにより児童生徒へのていねいな指導や支援を行なうことができています。また、教職員の負担軽減にもつながっています。令和7年度は、延べ41人が配置されています。
校務の効率化・整理
校務支援システムの導入
小・中学校には「校務支援システム」を導入しています。このことにより、事務処理の効率化が図られています。現在、保護者の皆さんにお届けしている通知票・通信簿は、校務支援システムを活用して作成しています。
さくら連絡網の活用
今まで担任などが電話連絡網を使って伝えていた方法を、小中学校に導入している「さくら連絡網」を活用し、スマートフォンなどの登録機器に一斉送信しています。時間短縮や伝達内容の誤りが減少しています。
自動採点ソフトの導入
3中学校には、自動採点ソフトを導入しています。このことにより、採点業務の効率化や分析に役立っています。
学校業務休止日の設定
毎年、夏季休業中と年末年始に学校業務休止日を設定しています。本年度も8月10日から8月16日までと、12月28日から1月4日までを学校業務休止日とし、(特別な事情がない限り)業務を休止しています。
留守番電話対応時間の設定
平常日午後7時から翌日午前7時までは留守番電話対応としています。緊急の場合は緊急連絡用メールアドレスに連絡を入れていただく仕組みになっています。
教育課程・週時程の工夫
定めらた時間数を大きく上回る時間数(余剰時間)を減らし、児童生徒の下校時間を繰り上げ、放課後の事務的な仕事が早い時間帯からできる工夫や「ノー残業day」を設定したりしています。
教員の担うべき業務の見直し、コミュニティ・スクール、地域学校協働本部と連携
その他の取り組み
- 中学校の部活動指導において、部活動指針に基づく適正活動日数・時間の見直し
- コミュニティ・スクール、地域学校協働本部と連携した学校の支援
- 見守り活動などに係る保護者・地域の方々による支援
- 会議、研修、出張などの精選と工夫
- 出退勤時間管理による勤務実態の自己管理・意識改革
- ノー残業デイの設定
- その他、教員の担うべき業務の見直し など