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【よさのみらい大学講座レポート】「多様な人材が輝く地域づくり講座~まちで活動する町民を育む方法を考える~」

最終更新2023年11月01日(水) 13時00分
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多様な人材が輝く地域づくり講座~まちで活動する町民を育む方法を考える~
講師 一般財団法人 明石コミュニティ創造協会
宮内 龍太郎 氏
日時 2023年8月26日 14:00~16:00
会場 与謝野町立生涯学習センター 知遊館
参加者 22名

 今回の講座では、まちのことを一緒に考える「中間支援」の立場で、地域住民と行政の間で活動されている宮内龍太郎氏を講師に迎え、これからの地域づくりのあり方や、どうやって多様な人材を巻き込んで地域づくりを進めていくかについて、事例を交えながらお話をしていただきました。また講演を聴くだけではなく、地域での課題や工夫していることを共有し学び合う場とするためにグループワーク形式で講座を実施しました。

講師の宮内氏

講師の宮内氏

 最初に、「どのような人が参加しているのか、どんな思いで参加しているのか」など旗揚げアンケートを実施。次に自己紹介シートを用いて、グループ内で自己紹介と地域で課題に思っていることを共有しました。講演前の準備体操の感覚で行われた導入のワークでしたが、参加者それぞれの思いがあふれ、はじまりから活発な意見発表が行われる様子に講師の宮内氏も驚いていました。

旗揚げアンケートの様子

旗揚げアンケートの様子

お互いの自己紹介などをしました

お互いの自己紹介などをしました

地域課題の共有の様子

地域課題の共有の様子

○これからの地域づくりに必要なこととは?
 宮内氏が地域に関わる中で聞いた声を紹介しながら、これからの地域づくりについて解説。これからの地域づくりは「求められることが増えている」という現状や、地域の課題が増加し行政の資源が減少している状況で、行政と地域の連携、いわゆる「協働」の重要性が、明石市においても話し合われているそうです。キーワードは今回のテーマである『多様な人材』がいかに関わっていくか。「これからは、みんなで、総がかりで、地域づくりに取り掛かっていく時代に入ってきたと言われています」と宮内氏は話します。

○多様な人材で続ける・広げる地域づくり
 次に具体的に、多様な人材と共に行う地域づくりとは何か?について事例を紹介していただきました。

【清掃活動を「学び」で持続可能な活動に】
地域の清掃活動が高齢化で困難になっていたが、地域の自然や環境教育を行ってきた方の協力により、「清掃兼自然観察会」として開催。子育て世代や関心のある地区外の参加者も増加し、楽しみと学びが活動に結びつき、活動の継続が成功している。

【趣味から、地域に関わる・活かす】
高齢化により継続が難しくなっていた地域の見守りボランティア。市民ランナーの方が「ランニングのついでに見守りや防犯活動をしたらよいのでは?」の声から、パトロールカーと一緒にランニングパトロールを開始。自分の趣味や活動がうまくマッチし、活動を引き継ぐランナーも出てきている。

会場の様子

会場の様子

○地域活動に「誰を巻き込むのか?」
地域活動に関心のある人を見つけるにあたり、「そもそも全く興味がない方に声をかけていくのはちょっと難しい」と宮内氏は話します。代わりに、関心を持っている人々(関心層)に声をかけ、その層が徐々に増えていくことが大事だと言います。ただ「そんな人って本当にいるのか?」と明石市でもよく話題になるそうですが、「やりたい!と思っている人は実は多い」というある地域のアンケート結果を紹介されました。アンケートの最後に、「地域づくりに協力できる人は名前と連絡先を残してください」という項目を設けたところ、350人から記載があり、その中でも30~40代の方からの割合が多かったというものです。アンケートにはパソコン操作や子育て経験を活かす具体的な提案もあり、協力する意欲のある方が多いことが分かったそうです。また「住んでいない人」にも目を向けてみようということで、関係人口、その地域に少しでも接点のある人も、今後の地域づくりには大事だと話します。

○多様な人材が関わる地域づくりのすすめ方
次に実際にどのように工夫をして地域づくりをすすめていくかをお話していただきました。普段の会議のレイアウトの工夫や地域活動のついでに雑談やつぶやける場を設けるなど、新しく参加したメンバーや遠慮がちな人たちなどみんなが話し合える場をつくることで「対話の場が主体性を育む」と宮内氏は話します。
「地域への関わりにはたくさんの階段があるのではないかと考えられています」と宮内氏は話し、担い手の切り口は人それぞれであり、最初から企画に関わりたい人からちょっと知り合いに誘われて手伝ってみたい人などそれぞれのステップに合わせることが大事なのではと言います。中でも一番いろいろな方が関わりやすいのは、「情報が届いて興味を持ってもらうところから」と広報誌やSNSを利用した情報の届け方の事例を紹介してもらいました。

最後に、宮内氏はこれからの地域づくりへの感覚について、「これまでは使命感や義務感で地域に関わっており、それが継続の動機にもなっていましたが、これらの若い世代は新しいことや面白そうという視点が活動の動機になっていると考えられています。その視点を頭の片隅に置いて地域活動への声掛けをしてみてください。」と締めくくりました。

グループワークの様子

グループワークの様子

活発なグループワークになりました

活発なグループワークになりました

感想・質問の共有

感想・質問の共有

講演の後には、各テーブルで感想や質問を共有する時間を設け、グループワークを実施。「地域で活動している団体や人が繋がるコーディネート機能やまとめる組織が必要だと思った」「地域活動の面白さは確かに大事」といった意見から「いろんな地域、いろんな人とお話できてよかった」「私が知らない所でいろいろな活動をされていることがグループ内の話し合いで分かった。高校生の中でも、「地域」に興味がある人がいるので、その人たちと地域の取り組みが結びつけられたらな~と思った」という感想もあり、講演を聞くだけでなく「地域づくり」をテーマとして受講生同士の交流の場にもなりました。

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与謝野町における住民が目指す「協働のまちづくり」の姿について、地域のみなさんと役場との対話の場から方向性を見出し、地域(町民)と行政の共通の協働のまちづくり指針(仮称)の策定を目指して、「地域のみらいの姿を考える 地域と行政との対話」を実施しております。ぜひ、こちらのリンクもご確認ください。

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