京都府立加悦谷高等学校の生徒が始めた、生徒目線で与謝野町の課題や良さを発信する企画、題して「よさの高校生広報室@みらい」。令和4年度から京都府立宮津天橋高等学校加悦谷学舎の生徒が引き継いで行っています。
第16弾は、「農業」に関するインタビューです
こんにちは!
与謝野町の良さを発信していく、宮津天橋高校加悦谷学舎の高校生広報チーム「よさの高校生広報室@みらい」です。
今回は、与謝野町石川にある株式会社AGRIST(アグリスト)の太田桂史さんにインタビューをしてきました。
2つの農家で会社を設立
株式会社AGRISTは、元々2つの農家さんがそれぞれ個人経営として活動しておられましたが、従業員の人数や体力面のことなどもあり、8年前に合併して誕生しました。現在約50ヘクタールの農地でお米、玉ねぎ、キャベツ、ケール、白菜、なす、いちごなど多くの農作物を5人で分担しながら育てておられます。特にお米は、中国やスペイン、香港などにも輸出されており各国で人気があるそうです。会社のモットー「笑顔を食卓に」を大事に日々励んでおられます。
インタビューの様子
有機JAS認証を取得するまでの道のり
京都府で5農業者しか取得していない農林水産省の「有機JAS認定」を2020年4月に取得。基準に適した土壌をつくるために山からの綺麗な水を引いたり、よりよい作物を栽培するために手間ひまかけて作ったりと、大変な思いをしながらも自分たちで作った農作物にプライドと愛情を持って作り続けてきた結果と、取得するまでの道のりを教えてくれました。
こだわりの栽培法
農作物を栽培する上で農薬を極力使わない方法を心がけておられます。味や衛生面の両方を保ようにするのは非常に難しく、日々苦戦苦闘されていますが、この栽培法を続けられるのは、私たちに少しでも良いものを食べてもらいたいという強い思いがあるからだそうです。
たまたま作業中だったところの様子を少し見せていただけました
「おいしい」の声が励みに
農業を始めたことでたくさん大変なことはあったそうですが、お米や野菜などを食べてくれる方から「おいしい」などと嬉しい声が寄せられるたびに「やっていてよかった」と感じるそうです。そして、そういった声を聞くことで次はもっと良いものを作ろうといった気持ちにも繋がっていくそうです。また、農作業をしていると「自然と日光にも当たるため健康な体になり、毎日楽しく活動している」と話してくれました。
今後の目標
「おいしいお米や野菜を安心して食べてもらえるように、これからも努力していきたい。さらなる成長に向けて農機具のレベルアップや楽しく働ける環境も変わらず維持し続けていきたい。育てたことのない麦の栽培など新しいことにチャレンジし、農業のイメージを良い方向に変えていければ」と、太田さんは力強く話してくれました。
取材を終えて
今回インタビューを通して、食や安全へのこだわりが強いからこそ地元の方から愛されるものを作ることができるんだと感じました。味に自信のあるアグリストさんの農作物の中で、私は特に「かおり野」という甘くて大きいいちごを食べてみたいと思いました。妥協のない栽培法で育てられた食材がこれからも地元の方に愛され続けられるように、私たちも作物が作られる過程に興味を持ち、誰かの手によって育てられたものを大切に食べていきたいと思いました。
太田桂史さんと