3つの産業(農業・織物業・観光業)で与謝野町と共創する企業・事業者を募集しています
与謝野町では、地域経済の活性化、地域内経済循環を推進することを目的に、「ふるさと起業家支援事業※」によって、町内事業者と一緒になって地域産業の活性化、課題解決(=共創)に取り組んでいただける企業、事業者を募集しています。起業や新規事業の展開、さらに新しい事務所・工場の開設を検討している企業や事業者向けに補助金制度を設けています。ぜひ、与謝野町への事業提案をお待ちしております。
詳細については、与謝野町クラウドファンディング型ふるさと納税活用事業補助金実施要領(PDF)を参照してください。
※ふるさと起業家支援事業 地域資源を活用した企業誘致推進事業:地域資源(現在、営まれている地域産業、歴史や文化などの観光資源、空き工場や空き物件など)を活用いただき、町内企業と一緒になって地域産業の課題解決を進めていただける企業、事業者の町内進出に対して、与謝野町がクラウドファンディング型ふるさと納税を募集し、集まった寄附金から事業者の起業支援として補助金を交付し、操業支援をします。 |
■募集期間
令和6年12月10日(火)〜令和7年3月10日(月)
■募集企業・事業者の業種
農業(関連産業を含む) | (1)農商工連携※・6次産業化※に関係する企業・事業者 水稲・施設園芸に次ぐ新規作物として可能性を見出したホップ栽培や、新たな地域資源として着目する桜の葉のように販路のある高付加価値の農産物の生産振興を進め、他産業(商工業、観光など)との連携が期待できる業種 (2)自然循環農業に関係する企業・業種 町独自の取り組みである有機質肥料「京の豆っこ」を中心とした自然循環農業を発展させ、環境に調和した農業の推進に資する業種 |
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織物業(関連産業を含む) | (1)新分野挑戦に関係する企業・業種 和装以外の洋装・建築資材・インテリア素材などの生地製織やその販路開拓の推進、織機等の生産設備の維持に資する業種 (2)和装文化の普及促進に関係する企業・業種 観光業などと連携し、着物を着る機会や和装文化を学ぶ機会づくりや和装文化の普及促進に資する業種 |
観光業(関連産業を含む) | (1)まちの魅力を体験・体感できる交流拠点の充実に関係する企業・業種 官民が所有するまちの魅力、地域資源・観光資源を体験・体感できる交流拠点の充実、活性化に資する業種 |
与謝野町に進出を検討いただける企業・事業者様へ
ここからは、与謝野町の紹介、与謝野町が創りたい未来、産業の現状と課題、3つの産業で連携できる町内企業のご紹介、空き物件情報などの情報を掲載しています。ぜひご覧ください。
与謝野町は豊富な資源と企業連携の土台がある町
位置と交通

位置と交通
京都府北部に位置し、京都市から北西へ約80km、京都縦貫自動車、山陰近畿自動車道(鳥取豊岡宮津自動車道)を利用し車で約1時間30分の距離にあります。南は福知山市、東は宮津市、北は京丹後市、西は兵庫県豊岡市に接しています。最寄駅は与謝野駅、岩滝口駅(宮津市)です。
自然・気候

自然・気候
気候は日本海側気候の山陰型で、春は南風によるフェーン現象が起こりやすく、夏は高温多湿となります。年間を通じて湿度は高く、乾燥すると切れやすくなる絹糸を扱う地場産業「丹後ちりめん」にとって、自然環境上の利点になっています。
歴史・文化

歴史・文化
与謝野町は、日本海側の丹後半島に位置し、古代より大陸世界から日本海を経て渡来した文化・文物・情報などが、この地を経由して近畿中央部へ向かいました。そのため、古墳時代には日本海三大古墳の一つである蛭子山古墳(国史跡)をはじめ数多くの古墳が存在しており、古代ヤマト政権との強い関係がうかがえます。
約300年前に西陣から「縮緬(ちりめん)」の製織技術がこの地に伝えられ、一気に広がりました。
このように与謝野町は日本海と内陸にある地帯とを結ぶ結節点として、中世からは絹織物が繁栄し、「丹後ちりめん」の主要産地として農業とともに基幹産業となりました。
また、与謝蕪村、与謝野鉄幹・晶子など文人ゆかりの地であり、町名の由来にもなっています。
産業

機織り

田園

ホップ
産業別にみると、地域に根差し人々の暮らしを支えてきた農業(第1次産業)や織物業を中心とした製造業(第2次産業)の就業者は減少の一途をたどり、第3次産業へ移行しつつあります。令和2年(2020)現在では、製造業の就業者が最も多く、次いで医療・福祉、卸売業・小売業、建設業と続いています。事業所数は年々減少しており、規模別にみると全体に占める1~4人の小規模事業所の割合が高くなっています。
近年は、企画・デザイン・製造・販売までの全てを一括して手がけ、高いオリジナル性を追求した事業展開や海外進出が注目を集めています。また、令和2年(2020)の丹後ちりめん創業300 年を契機に次の100年を見据えた挑戦が始まっています。
農業においても、後継者不足は深刻な状況ですが、日本穀物検定協会が毎年発表している食味ランキングにおいて、丹後産コシヒカリは最高ランクの特Aをこれまでに10回以上獲得するなど、全国でもトップクラスの品質を誇っています。
さらに、有機質原料100%の肥料「京の豆っこ」の活用による自然循環農業※の推進、ICT※の活用による農業技術の可視化を目的とするスマート農業※の推進に加え、平成27年(2015)から取り組み始めたビールの原料となるホップ栽培も順調に収穫量を伸ばし、国内初のフリーランスのホップ産地として定着しつつあるなど、自然環境の保全、後継者の育成、作物の高付加価値化を軸とした地道な取り組みが続けられています。
※自然循環農業 豆腐工場から出る「おから」を主原料に、「米ぬか」「魚のあら」を副原料とした本町独自の有機質肥料「京の豆っこ」を活用して行う環境負荷の
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与謝野町が創りたい未来
1.与謝野町が目指す未来像 | 「人・自然・伝統 与謝野で織りなす 新たな未来」 |
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2.まちづくりの基本理念 3つの「み」 | 「みんな」 幸せを願い、豊かさを求め、より良い暮らしを望み、子どもたち、孫たち、そしてまだ見ぬ未来の世代につなぎたいという想いがまちづくりの原動力になります。与謝野町に暮らす「みんな」の手でまちづくりを進めていきます(共創)。 「みらい」 自分自身の描いた未来を一つひとつ実現していくことは、未来に向かう一人ひとりの営みでもあり、未来のまちを形づくることでもあります。今を生きるわたしたちが未来を創造し、将来世代のためにも未来志向のまちづくりを進めていきます。 「みえる」 まちづくりの主人公であるわたしたち住民が描いたまちをそれぞれの立場で、またお互いに協力しながら実現していくために、ヒト・モノ・カネ・情報などのまちの資源や動きをみえる化し、まちを創造することが大切となります。そんな「みんな」にとっての「みえる」まちづくりを進めていきます。 |
産業の現状と課題
農業・織物業

農業

織物業
地域経済とこのまちの人々の暮らしを支えてきた農業・織物業の基幹産業を取り巻く環境は、年々厳しさを増しています。
丹後ちりめんを中心とする織物業は、和装需要の減退や個人消費の減少、海外製品の増加などにより、生産規模は最盛期の1.8%まで縮小しています。また、生産工程の細分化や分業化された特有の産業構造は、市場の縮小に伴って各工程における生産額にも大きな影響を及ぼし、加えて高齢化による廃業などによって織物産地としての機能や規模も縮小しています。
農業においては、他の農村地域と同様に、過疎化・高齢化の進展に伴い、農業従事者や後継者の減少による労働力不足、米価など農作物価格の低迷などの課題があります。
都会に出た若者は、働く場はあっても、都市部から帰ってきたいと思える魅力的に感じる仕事や、子どもを育て幸せな家庭を築くための収入を得られる仕事が少ないと感じています。また、18歳から22歳の若者は、進学や就職のために都会に出て、そのまま定住することが多く、未来を担う若者の流出により、労働力人口の減少と担い手の高齢化に拍車がかかっています。その一方で、20代から40代の経営者が、地域資源に新たな価値を見出し、起業や事業拡大新たな挑戦が生まれています。(ホップ生産、地ビール醸造など)
観光業
観光業
「人の流れ」を生むには、住民にとっては「住んでよし」、町外の人にとっては「訪れてよし」のまちづくりが必要です。このまちの人々こそが本町ならではの魅力を知り、故郷に誇りを持つことが重要ですが、日常の当たり前にあるモノやコトなどの魅力にはなかなか気がつかないものであり、まずはこの課題を解決する必要があります。
コロナ禍で多大な影響を受けた観光分野については、これまで以上に、基幹産業である織物業や農業を活かした、より付加価値の高い観光コンテンツ※の開発や観光産業の育成を図り、観光客と住民の交流の場づくりを推進するなど、本町ならではの観光振興を発展させていかなければなりません。そのためにも、観光協会を中心に、観光を担う事業者や住民団体との連携を深め、観光振興を推進する体制を確立していく必要があります。
※観光コンテンツ 本町の魅力ある観光資源の活用や、各事業者が保有している技術や文化的要素などを新たな視点により誘客への活用可能な資源として活用し、町外からの誘客を見込み、継続的に販売する体験プログラムのこと。 |
3つの産業で連携できる町内企業のご紹介
町内には次のような企業や事業者が、特色のある独自の事業を展開されています。
これらの企業や事業者との連携や商取引きによって、町内での起業、事業展開の可能性があります。
農業に係る協力事業者の紹介 | (製造業者) ・㈱加悦ファーマーズライス https://farmersrice.co.jp/outline (農業法人) ・㈲誠武農園 http://www.seibunouen.com/ |
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織物業に係る協力事業者の紹介 | (織物製造業者) ・丹菱㈱ https://tanryo.com/ ・臼井織物㈱ https://usui-orimono.com/ ・柴田織物 http://www.shibata-orimono.com/ ・創作工房糸あそび https://itoasobi.jp/ |
観光業に係る協力事業者の紹介 | (観光事業者) ・橋立ベイホテル https://www.hashidate-bay-hotel.com/ ・㈱かや山の家運営委員会 https://www.kaya-yamanoie.com/ ・京都北都ブランドマーケティング㈱ https://kyotohokutobm.com/ |
〇 その他 関連事業者の紹介 | (経済団体・組合) ・与謝野町商工会 https://web.yosano.or.jp/ ・丹後織物工業組合 https://tanko.or.jp/ ・与謝野町観光協会 https://yosano-kankou.net/ |
空き物件情報
その他、併用できる補助制度の紹介
・与謝野町産業振興補助金
https://sangyoshinko.town.yosano.lg.jp/industrial-policy/
・移住定住の支援施策
https://www.town.yosano.lg.jp/culture/emigration-community/emigration/535061/
・子育て支援施策
https://www.town.yosano.lg.jp/page1/
ふるさと起業家支援事業の流れ
令和6年10月~令和7年3月 | 進出企業・事業者の募集(事業計画の申請) |
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令和7年4月 | CF型ふるさと納税活用事業補助金審査会(事業計画の審査・承認) |
令和7年5月~6月 | CF型ふるさと納税活用事業補助金交付申請(事前着手) 進出企業・事業者の操業開始準備 CF型ふるさと納税募集原稿の作成 |
令和7年7月~9月 | CF型ふるさと納税寄附募集 |
令和7年10月 | 補助金交付決定 進出企業・事業者の操業開始 |
令和8年3月 | 事業完了・実績報告 |