麻しん・風しん混合予防接種の概要
第1期 | 第2期 | |
対象者 | 1歳から2歳になるまでの間 (1歳代) |
5歳以上7歳未満で小学校就学前の1年間にあるお子さん (保育所等の年長児) |
接種方法 | 麻しん風しん混合ワクチンを1回 (ただし、麻しん又は風しんに自然感染した場合、希望があれば自然感染していない方の単抗原ワクチンを接種しても差し支えない。また、前記にかかわらず、保護者の希望があれば、単抗原ワクチンを接種しても差し支えない。) |
麻しん風しん混合ワクチンを1回
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注意事項
・基本的に第1、第2期とも、麻しん又は風しんに自然感染したお子さんや、従来の定期予防接種で麻しん又は風しんの単抗原ワクチンのいずれかでも受けたお子さんでも、麻しん・風しん混合ワクチンを接種します。
※希望があれば、自然感染していない方、接種していない方の単抗原ワクチンを接種しても差し支えない。ただし、必ず、与謝野町加悦庁舎保健課保健師にご連絡ください。
・ガンマグロブリンの注射を受けたお子さんは、注射を受けてから3~6ヵ月たってから、麻しん風しん混合予防接種を受けて下さい(ガンマグロブリンは、血液製剤の一種で、A型肝炎等の感染症の予防目的や、重症の感染症の治療目的などで注射することがあります)。
麻しん(はしか)ってどんな病気?
「はしか」と呼ばれる病気です。麻しんに感染している人が、せきやくしゃみなどで麻しんウイルスを飛び散らせることによって空気感染します。このウイルスは伝染力が極めて強く予防接種を受けないと、多くの人がかかる病気です。症状は発熱・せき・鼻汁・目やに・発疹で、最初の3~4日は38度前後の熱がでて、一時的に熱が治まりかけたかなと思わせますが、再び39~40度もの高熱と発疹がでてきます。高熱は3~4日続いたあと下がり発疹も次第に消えてきます。しばらく色素沈着が残ります。しかし、気管支炎・肺炎(100人中1~6人程度)・中耳炎(100人中7~9人程度)・脳炎(1.000人に1~2人程度)等の病気を併発することがあります。また、亜急性硬化性全脳炎という慢性に経過する脳炎は、約10万例に1~2例発生します。このように予防接種を受けず、麻しんにかかった人は数千人に1人の割合で死亡します。予防接種をすれば、気管支炎や肺炎などの病気を併発することはほとんどありませんので、ぜひ予防接種を受けましょう。
風しん(三日ばしか)ってどんな病気?
風しんは、感染者がせきやくしゃみなどでウイルスを飛び散らすことによって飛沫感染します。感染してから症状がでるまで(潜伏期間といいます)が2~3週間で、軽い風邪の症状から始まり、発熱・発疹・首の後ろのリンパ腺は腫れるなどの症状がでます。発疹も熱も2日から3日で治りますので「三日ばしか」とも呼ばれています。合併症として関節痛・血小板減少性紫斑病・脳炎などが報告されています。血小板減少性紫斑病は、患者3.000人に1人、脳炎は患者6.000人に1人くらいです。また、妊娠初期の妊婦が風しんに感染すると、胎児に感染して、先天性風しん症候群(難聴、心疾患、白内障等)が高い確率で発生することから、予防接種を受けることが重要です。
麻しん・風しん混合予防接種の副反応について
麻しん・風しん混合予防接種については、麻しんワクチン、風しんワクチンともに弱めた病原体を体内に入れることで免疫をつけるため、麻しんや風しんと同じようにウイルスが体内で増え、本来の病気とほぼ同じ潜伏期をへて、主な副反応として、発熱や発疹が出ることがあります。接種後の37.5度以上38.5度未満の発熱は約6.6%、38.5度以上の発熱は約11.8%、発疹は約4.9%の出現率です。他に、局所反応(約1.9%)、じんましん(約2.4%)、リンパ節腫脹(約0.6%)、関節痛(約0.1%)などがみられます。
これまでの麻しんワクチン及び風しんワクチンの副反応のデータから、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎及びけいれん等の副反応が、まれに生じる可能性もあります。
ワクチン添加物により接種直後(30分以内)に接種部位の発赤、腫脹、じんましん、アナフィラキシーショック等のアレルギー症状がでることがあります。
ワクチン接種後1~2週間に接種を受けた者の咽頭からワクチンウイルスの排泄が認められることがありますが、周りの人には感染しないといわれています。
予防接種による健康被害救済制度について
・定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障が出るような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。
・健康被害の程度に応じて、医療費、医療手当、障害児養育年金、障害年金、死亡一時金、葬祭料の区分があり、法律で定められた金額が支給されます。死亡一時金、葬祭料以外については、治療が終了又は障害が治癒する期間まで支給されます。
・ただし、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものか、別の要因(予防接種をする前あるいは後に紛れ込んだ感染症あるいは別の原因等)によるものなのかの因果関係を、予防接種・感染症医療・法律等、各分野の専門家からなる国の審査会にて審議し、予防接種によるものと認定された場合に補償を受けることができます。
・麻しん・風しん予防接種≪MR≫1期については、生後12か月(1歳)から生後24月(2歳)に至るまでの間にあるお子さんを対象に実施しています。2歳を超えて接種した場合は、予防接種法に基づかない接種(任意接種)として取り扱われます。その接種で健康被害を受けた場合は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済を受けることになりますが、予防接種法に比べて救済の額が概ね2分の1(医療費・医療手当・葬祭料については同程度)となっています。
・麻しん・風しん予防接種≪MR≫2期については、小学校就学前の1年間にあるお子さん(7歳未満)を対象に実施しています。7歳を超えて接種した場合は、予防接種法に基づかない接種(任意接種)として取り扱われます。その接種で健康被害を受けた場合は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済を受けることになりますが、予防接種法に比べて救済の対象、額等が異なります。
※給付申請の必要性が生じた場合には、診察した医師、与謝野町役場保健課にご相談ください。