サクラやウメ、モモなどの樹木に深刻な被害をもたらし、特定外来生物に指定されている「クビアカツヤカミキリ」虫が、令和6年7月に京都府内(京都市西京区,向日市)で初めて確認されました。
国内では10年余り前に初めて確認され、令和6年4月までに国内の13の都府県に広がっていました。
近畿地方では大阪府や奈良県、和歌山県、兵庫県で確認され、京都府にいつ入ってきてもおかしくない状況でした。

特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」
クビアカツヤカミキリとは
体長2.5センチから4センチほどのカミキリムシの一種。
もともと日本にいなかった「クビアカツヤカミキリ」は、中国やベトナムなどが原産の大型のカミキリムシの仲間で、サクラやウメ、モモなどの樹木の内部を幼虫が食い荒らして、枯らしながら周囲に次々と広がっていきます。
被害を拡大させないためには、木を切り倒し、根も引き抜き、焼却することが、最も有効かつ確実な方法です。一度定着してしまうと根絶することが非常に難しく、侵入を防ぐための手立てが今のところありません。
この「クビアカツヤカミキリ」は、5月~8月頃ににかけて幼虫が積極的に活動して木の内部を食い荒らすとされています。
木の根元に「フラス」と呼ばれる独特の木くずがでるのが目印です。また、成虫になると、木の幹から出て、胸の赤い色が特徴のカミキリムシです。

フラス
情報提供のお願い
クビアカツヤカミキリや疑わしい痕跡を見かけた場合は、速やかに殺処分するとともに、その際には「発見日時・発見場所・写真・木の種類」の情報提供をお願いします。
なお、成虫はその場で踏みつぶすなど殺処分してください(成虫や卵・幼虫などを生きたまま持ち運ぶことは、外来生物法により禁止されています)。
連絡先
京都府自然環境保全課
電話:075-414-4706(平日の午前8時30分~午後5時15分)
メール:[email protected]
※情報提供フォームは以下のリンク先から
与謝野町役場農林環境課 環境係
電話:0772-43-9023(平日の午前8時30分~午後5時15分)
メール:[email protected]