がん患者の経済的負担を軽減するとともに、社会参加を促進し、療養生活の質の向上を目的として以下の2つの事業を行っています。
若年がん患者在宅療養支援事業について
若年層(18歳以上40歳未満)の末期がん患者で在宅療養を希望する方に対し、在宅における生活で必要となる介護サービス(訪問介護・訪問入浴)、福祉用具の貸与・購入等に係る費用の一部を補助します。
詳しくは、福祉課(0772-43-9021)までお問い合わせください。
対象者
以下の全てに当てはまる方が対象です。
・18歳以上40歳未満で、与謝野町に住民票のある方
・医師が医学的知見に基づき、回復が難しいと判断されたがん患者の方
・在宅における療養生活への支援及び介護が必要な方
・他の制度で同様の補助や給付を受けることができない方
補助対象サービス
(1)訪問介護
(2)訪問入浴
(3)福祉用具の貸与
(4)福祉用具の購入
補助金の額
対象サービス(1)~(3)の合計金額 80,000円(1ヵ月)に対し、9割を補助
対象サービス(4)の合計金額 100,000円(1回限り)に対し、9割を補助
がん患者アピアランスケア支援事業について
がんの治療による見た目の変化をケアする医療用のウィッグや乳房補整具の購入費用等を補助します。
アピアランスには「外見」という意味があります。 アピアランスケアは、がんやがんの治療によって外見(見た目)が変わっても、心地よく生活を送ることができるように行われるケアのことです。
※治療で外見が変化しても必ずアピアランスケアを行わなければならないということではありません
対象者
・申請時に与謝野町に住所がある方
・がんと診断され、申請時に治療中または過去に治療を受けたことがある方
・がん治療による脱毛等の症状または外科的治療等による乳房の変形により補整具を必要とする方
・過去に本町又は他の自治体が実施する同様の補助を受けていない方
対象となる補装具と補助額
区分 | 補助上限額 | |||
区分1 | ウィッグ等 | がん治療に伴う脱毛に対応するため、一時的に着用する医療用ウィッグ(毛付き帽子、装着時に皮膚を保護するネット、その他の帽子等を含む。) | 30,000円 | |
区分2 | 乳房補整具 | 外科的治療等による乳房の形の変化に対応するための補整具 なお、(1)または(2)のいずれかとし、人工乳房については、両側乳がんを除き1人1台。 |
(1) 補整下着(下着と共に使用するパッドを含む。) | 10,000円 |
(2) 人工乳房(直接肌に張り付けて使用するもの。ただし、乳房再建術等によって体内に埋め込まれたものを除く。) | 30,000円 |
・対象者1人につきそれぞれの区分ごとに生涯1回を限度に補助する。
・付属品、ケア用品(クリーナー、リンス、ブラシ等をいう。)並びに購入のために要した交通費及び郵送費等は、補助の対象外とする。
・医療保険各法による医療に関する給付の対象となるものは対象外とする。
・補助金の額は、購入費用の半額(1円未満の端数は切り捨て)とする。ただし、上記の表に掲げる補助上限額までとする。
・人工乳房以外は、区分ごとの補助上限額以内であれば購入数の上限はない。
・購入後1年以内のものに限る。(令和7年4月1日以降に購入したもの)
申請期限
購入後1年以内の申請であること。
申請の手続き
・助成対象者が未成年の場合は、保護者が申請者となります。
・与謝野町役場加悦庁舎保健課まで、以下の書類を提出してください。(郵送も可)
書類提出先:
〒629-2498
京都府与謝郡与謝野町字加悦433番地
与謝野町役場保健課 がん患者アピアランスケア支援事業担当者宛
提出書類について
(1)「与謝野町がん患者アピアランスケア支援事業補助金交付申請書兼請求書」
加悦庁舎保健課でお渡しするか、または与謝野町ホームページに掲載しています。
(2)本人確認書類(原則は原本を持参ください。郵送の場合は写しでも可)
対象者及び申請者の氏名、住所、生年月日が確認できるもの、運転免許証、マイナンバーカード、住民票等
(3)がんの治療を受けたこと又は現に受けていることが確認できる書類の写し
対象者氏名、病名、治療内容(手術、薬物療法、放射線療法等)、日づけ、医師名や医療機関名がわかるもの。
ウィッグなら抗がん剤の名称がわかるもの、がん治療による副作用で脱毛になることが書かれている書類であること、乳房補整具は、乳がんであることが
わかり、外科的治療等による乳房の切除またはそれらのおそれが見込まれることを証明する書類であること。
複数の書類の提出でもよい。
「診療明細書」「お薬手帳」「入院診療計画書」「がん治療に関する説明書」等
(4)補整具の購入に係る領収書及びその明細書の原本
対象者氏名、購入日(令和7年4月1日以降のもの)、購入金額、金額の内訳、購入品目、補整具の種類、購入数、発行者の名称の記載があるもの。ネット注文
の場合も上記内容が確認できる領収書を提出すること。
(5)振込先金融機関口座確認書類の写し
通帳又はキャッシュカードの写し。振込先口座は申請者と同一とする。
支給決定の通知と補助金の支払い
・支給決定の通知
申請書類の内容を審査し、町から交付・不交付決定通知書を送付しお知らせします。
・補助金の支払い
支給決定した場合は、指定の口座に補助金を振込みます。振込みには通知書の送付後、1~2ヵ月程度かかることもあります。
「ヘアドネーション」という活動についてご存じですか。
「ヘアドネーション」とは
医療用ウィッグの制作のために髪の毛を寄付(ドネーション)することです。癌や白血病、脱毛症、先天性の無毛症、不慮の事故などにより髪の毛を失った18歳以下の方に、寄付された髪の毛を使用して医療用ウィッグを制作し、無償で提供する活動のことです。
医療用ウィッグを一つ制作するためには、約30~50人のヘアドネーションが必要とされています。医療用ウィッグを必要としている方に届けるためには、より多くのヘアドネーションが必要なのが現状です。
医療用ウィッグは高額なため、治療費をかかえる家庭にとっては大きな負担となります。
長く伸ばした髪を切るタイミングで、髪の毛を寄付してヘアドネーションに参加してみてはいかがでしょうか。
ヘアドネーションに参加するための条件とは
・髪の長さが31cm以上あること
・髪が完全に乾いていること
性別・年齢・国籍を問わず誰でも参加できます。寄付する団体によってはカラーやパーマ、ブリーチ毛でも可能な場合があります。
ヘアドネーションをする方法
1.ドネーションカットをする美容院を決めましょう。
行きつけの美容院がある場合は、ドネーションカットができるか聞いてみてください。対応されない美容院でしたら、ヘアドネーション団体の賛同サロンでカットしてもらうのがおすすめです。
2.寄付する髪の長さを決めましょう。
31㎝以上の長さになるように、また、カット後のヘアスタイルも考えながら、美容師と相談してください。
3.ドネーションカットをする。
特殊なカット方法になります。事前にシャンプーをしたり、三つ編みをしたりしないようにします。
4.カットした髪の毛をゴムで1人ずつ束にまとめます。
5.ヘアドネーション団体に髪の毛を送ります。
団体によっては、必要な書類等手続きが異なるため、事前に確認しておきましょう。
ヘアドネーションに取り組む団体について
現在、日本では、次の3つの団体がヘアドネーションに取り組んでいます。
・NPO法人JHD&C
・つな髪
・NPO法人HERO
※与謝野町役場では、ヘアドネーションに関する受け付けなどは行っていません。