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【よさのみらい大学講座レポート】Food Hub Project「地産地食」食の循環が日常の質も上げる取り組みを学ぶ

最終更新2023年04月01日(土) 10時00分
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Food Hub Project「地産地食」食の循環が日常の質も上げる取り組みを学ぶ
講師 株式会社 フードハブ・プロジェクト 
支配人 真鍋 太一 氏
日時 2017年9月16日(土)14:00~16:00
※第2回目以降の講座は中止となりました。
会場 nest(与謝野町岩滝1185)
参加者 40名

地域づくり学部とは地域で様々な活動を実践している人、地域づくり活動に興味がある人を対象に実践的な手法を学ぶ講座です。1回目講座では地域づくりの現場で活躍されている講師からその知識を学びます。また、第2回目は実際にその地域づくりの先進地に赴き現場を体感することでより深い知識を学び、第3回目では学んだことをどのように自分たちの活動に活かすかをアウトプットする報告会を実施します。

FOOD HUB 2017

FOOD HUB 2017

今年度は徳島県神山町で行われているFood Hub Projectを参考に「地産地食」食の循環が日常の質も上げる取り組みを中心に学びます。講師に(株)フードハブ・プロジェクト 支配人 真鍋太一 氏を招きプロジェクトの内容や地域に及ぼした影響などについて学びました。

講師の真鍋太一氏

講師の真鍋太一氏

徳島県神山町は人口約5000人の小さな町です。この数年、東京のIT企業を中心に十数社もの企業がサテライトオフィスを構えるなどの企業誘致に成功しています。サテライトオフィスに勤務するために移住してきた真鍋氏。地域のこれからの戦略を主体性をもってつくっていくワーキンググループに神山の住民として参加し、約半年かけて複数回の勉強会とディスカッションを重ねました。その戦略の中で、「循環の仕組みづくり」における食のテーマに関わることによって地域の営農と食文化を進化させる「フードハブプロジェクト」の設立に繋がっていきました。

循環の仕組を考えるうえでまず「地域の中のお金の循環」が考えられます。食をテーマにお金の循環を考えると、素材の生産はできていても、食に対する消費(地域外で生産された素材を買ったり、地域以外で飲食を行う等)は赤字の状況でした。まずは地域内のみんなで食べる仕組み、まずは自分たちで食べて、そして都会に売り出す仕組みへの転換が必要であるという考えにたどり着きます。

 


「地域でのお金の循環」=「地域の“あの人”の生活につながっていること」

会場の様子

会場の様子

そしてもう一つ重要な課題が神山の食の源である農業についてです。神山の今の農業のやり方や、現在主力となっている農家さんの高齢化(神山の農家さんの平均年齢は70歳近い)の現状を考えると、次世代につないでいく中山間地域の新しい農業を比較的短期間で生み出して行かないと、次はないという絶対的危機感がありました。フードハブプロジェクトは神山の農業を次の世代につなぐ農業の会社です。

議論をする受講生の様子

議論をする受講生の様子

「地産地食」。まずは地域で育て、地域で食べること。

 


それがビジネスとしてある程度のスケールをもって、少量多品種の野菜を育てる中山間地域の農家さんを支え、地域の暮らしを支え、町を支え、次の世代へと受け継いでいくことができるようにFood Hub Projectでは「小さいものと小さいものを繋ぐ」をテーマに育てる、つくる、食べる、つなぐの4つの取り組みを実施しています。

 

育てる:新規就農をサポートしています(フードハブが田畑借り貸し出す)2名を2年で受け入れて育て(土地付きで就農)、その後の移住に繋いでいます。
つくる:神山の食文化を伝える「神山の味」という素晴らしい郷土料理と食文化の本をもとに地域の先人と一緒に食文化の継承を目指しています。
食べる:神山の農業を次の世代につなぐために、地域の農作物をふんだんに使った「食堂・パン・食品店」を運営し非日常の美味しさを日常の美味しさに変化させています。
つなぐ:地産地食。地域の農業を次の世代につなぐために「地域で育てて、地域で食べる」という意識を広めていく食育(つなぐ)活動です。

 

講座ではフードハブの取り組みについて詳細を学びながら、それについて自分自身はどのように思うか?感想共有を随時行い進められました。終盤では多くの質問があがり、自分たちの地域でこの考えをどのように活かしていくべきか検討さている様子でした。第2回目の現地視察を楽しみにしているとの声も多く聞かれました。

会場に用意されたパン

会場に用意されたパン

講座の最後に第2回講座の案内を行いました。

 


第2回目:現地視察+研修
日程:10月21日(土)、22日(日)
必要な実費:交通費、宿泊費、現地飲食費等15,000円~20,000円(程度)
第2回目からの参加も可能です。ぜひご参加お待ちしています。

(※2回目以降は中止となりました。)

このページに関するお問い合わせ先

岩滝庁舎企画財政課
業務時間午前8時30分~午後5時15分
休日土、日、祝日 年末年始(12月29日~1月3日)
〒 629-2292京都府与謝郡与謝野町字岩滝1798番地1 本庁舎2階
電話番号:0772-43-9015
FAX番号:0772-46-2851
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