講師 | 京都橘大学経済学部 准教授 小山大介氏 |
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日時 | 2023年3月18日 午後2時~5時 |
会場 | 産業創出交流センター |
参加者 | 16名 |

もし与謝野町が20人のまちだったら
よさのみらい大学ビジネス学部では、令和3年度に与謝野町が作成した「地域経済分析報告書」を学ぶことを目的に、与謝野町の地域経済の構造や実態等を理解し、町民、町内事業者に何が出来るかを考える機会として、地域内経済循環ゲーム「与謝野町がもし20人のまちだったら」というワークショップを開催しました。
夜ごはんを考えることから地域経済を考えます。
まずは「昨日の夜ごはん」を思い出すことからはじまった講義。夜ごはんのメニューや食材を買ってきたところを思い出します。ワークシートに落とし込んだメニューからその食べ物・食材がどこからやってきたのかを小山先生とともに考えました。このミニワークでは「地産地消」について考え、自分がどれくらい地元のものを消費しているのか、夜ごはんから地域経済を実感していきました。
次に「経済とは>」を小山先生から簡単に解説。経済とは英語で言うと「エコノミー」、ラテン語では「オイコノミー」、節約するという意味があり、朝食から通勤通学バス・電車・車、仕事、買い物、どこで買い物をするのか、など「生きていくことが経済そのものだ」と小山先生は話します。地域内での経済の動きや地域内再投資について、受講生の生活に沿って、わかりやすく解説していただきました。
小山先生からの「経済とは?」の講義の次は、与謝野町が作成した「地域経済分析報告書」をもとにした与謝野町の経済に関する講義。与謝野町の人口の推移や人口構成から昼と夜の人口の違い、どんな産業が多いのか、与謝野町民の消費額、どこで何を買っているのか?など、報告書を読むだけでは難しい部分を小山先生にわかりやすく解説していただきました。
自分のなりたい職業になりきってグループワークをしました
グループワークの様子

2グループの経済の動きができあがりました
講義のあとは「よさの劇団」と題して、「与謝野町がもし20人のまちだったら」ワークショップを行いました。自由に自分のなりたい職業になりきって「ヒト・モノ・カネ」がどんなふうに動いて、何が生み出せるのかを考えました。小学生や高校生の受講生からは、給食や通学などの身近なところから様々なアイディアが。そして、仕事を退職された方からは「一度、大学生に戻って地域経済に何が出来るか考えよう」という受講生も。実際に、これからお店を開きたい!という意見に受講生みんなでどのように応援できるかを考える場面もありました。
講師の小山先生
先生の講評では「資金調達面の甘さはあるが、これだけのアイデアが20分でポンポン出るのは、それだけ与謝野町に魅力がありチャレンジできる場があることがわかる」との言葉に、他の受講生たちも大きくうなずいていました。
今回の講座を通じて、与謝野町の経済の動きや「ヒト・モノ・カネ」の動きがどのように生まれていくのかを楽しく学ぶ機会となりました。
受講生の感想
- 何か足りないと感じたら地域の人を思い出してそれを補完できることを考えて地元のことは地元で楽しく循環させていこうと思いました。
- 今まで「経済」と聞くと難しいイメージでしたが自分たちの生活と関連していることが多くとても身近に感じました。
- 普段食べている物がどこからやってきたのかというのを考えてこなかったので、これからはスーパーなどで気にしてみようと思います。
- 地産地消の考え方で地域内経済循環をおこし、外貨を取り入れていく必要があるなと楽しく学べました。