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【よさのみらい大学講座レポート】地域の魅力をうまく発信する方法

最終更新2023年04月01日(土) 10時00分
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地域の魅力をうまく発信する方法
講師 TURNSプロデューサー 堀口 正裕 氏
日時 2018年2月16日(金)19:00~21:15
会場 産業創出交流センター
参加者 35名

この講座では、「これからの地域とのつながりかた」をコンセプトにした情報誌「TURNS」のプロデューサーとして全国各地で様々な取り組みを実践し、そして発信してきた堀口氏から地域の魅力をうまく発信する方法を学びました。

地域の魅力をうまく発信する方法

地域の魅力をうまく発信する方法

東日本大震災後、日本を地方から元気にしたい、地方暮らしの素晴らしさを多くの若者に知って欲しいとの思いから、2012年6月「TURNS」を企画、創刊。情報発信のみならず、全国各地の素晴らしい地域と都市部の住民をつなぐ各種イベントを展開されています。
消滅可能性都市の数が発表される一方で、地域における新たな生き方、地域の新たな在り方として関係人口を増やすことが可能ではないかと堀口氏は考えておられます。

TURNSのタイトルに込めた願いは、「動きのターン」「人生の転機のターン」「次はあなたの番ですよ『It’s your turn』のターン」と語る堀口氏。

都市部の若者を全国各地の地域に繋ぐ役割を果たしていく中で、堀口氏は重要なポイントがあると語ります。それは、地域側に住む20代から40代あたりの人が実際に自分たちの地域で喜んだり楽しんだりしていないと外からはよく見えないということです。
ということで、単なる言葉だけの「地方創生」「地域づくり」ではなく、実際に住んでいる人たちが心から楽しめる仕掛けづくり、そしてその風景を都市部に住む外側の人たちが憧れるようなそんな世界を求めて活動をされています。打ち上げ花火的な地方創生ではなく地に足をつけた活動。目指しているのは、主役は地域の人で来訪者や移住者と地域の人がお互いに敬意を払えるような取組みと語られました。

講座の様子

講座の様子

講座内では、様々な活動の事例が紹介されました。
地域の映画を地元の高校生と製作。
TURNSカフェという「場」を東京で作り全国の地域と都市部の興味がある人達を繋ぐイベントを開催。
無印良品とコラボして地域に存在するストーリーのある商品と世界をつなぐ商品開発。
地域に存在する移住者のストーリーを情報発信し、移住をイメージした新しい企画旅行TURNSツアーの開催。
地域におけるサテライトオフィスの運営や情報発信人材の育成等。

その中の移住に関してのお話しで、新たなつながり方の紹介がありました。
一生涯そこに住む「終の棲家」ではなく、ゆるくつながるコミュニケーション。
ものづくりや手づくり、素材にこだわる暮らしなどの入り口から価値観の変化に着目し関係人口を増やしていく考え方です。関係人口を増やすには関われるプロジェクトがあることが重要とのこと。そしてその関わりたくなるプロジェクトの軸は「人」であるということ。新たなコミュニティーを作り、一緒に悩みながら、そして楽しみながら関わっていくことが理想的と堀口氏は語ります。

そして、他にも山口県長門市「むかつく」という地名を使用した日本酒のストーリや藍染のBUAISOの取り組み、上勝町の葉っぱビジネス、青森のシェアビレッジ、日南市の油津商店街、松山市のミツハマップ等全国各地の様々な事例を紹介いただきました。
また、参考書籍として山田拓氏の「外国人が熱狂するクールな田舎の作りかた」も推薦されました。

熱心にメモを取る受講生

熱心にメモを取る受講生

メディアが情報発信するのはクールな格好いい田舎。そしてそんな情報をあるメディアが掴むと他のメディアにも繋がっていきます。関わってみたくなるような「人」と「そこにあるストーリー」が明確になっていること。また関われるためのプロジェクトがきちんと準備されていること。「関わりたい」と思えたときのきっかけがきちんと仕組化されているかどうかがポイントとのこと。

全国を巡る堀口氏は「地域は面白い」と語りました。
注目されている地域のストーリーを誰とつながり発信していくか。
今回はTURNSというメディアコンセプトやTURNSの読者を通した場合に自分たちの地域の価値の表し方について様々な事例を参考に学ぶことができました。

質問コーナーではたくさんの質問が寄せられました

質問コーナーではたくさんの質問が寄せられました

質問コーナーでも積極的に手が上がり、多くの質問が寄せられました。
また講座終了後も参加者が自ら実践している取り組みなどについて講師へ質問したり、アドバイスを求める姿も多く見られました。

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