与謝野駅改修の進め方、クアハウス岩滝の指定管理者募集に係る決議を可決
与謝野町議会は第125回令和7年6月定例会において、与謝野駅改修の進め方、クアハウス岩滝の指定管理者募集に係る決議を議員提出議案として上程し、6月26日の本会議において賛成多数で可決しました。
決議の内容
1. 与謝野駅整備事業について
与謝野駅改修に係る予算は、令和7年3月議会で設計予算が承認されたが「全町民が応援したくなるような地域づくり計画と駅舎改修となるよう計画策定と事業実施体制の範囲を広げ、夢と希望あるものにすること」という付帯決議が可決された。この決議は駅改修により地域が活性化するために、しっかりとしたコンセプトが必要で、必要なら駅舎の運営方法や運営主体、運営費用も含め町が方針を示し、広く町民の意見を聞いたうえで、駅前広場と駅舎改修をするべきということを求めたものであり、駅舎改修のみ意見を聞くことを求めたものではない。
今議会で説明された与謝野駅整備事業スケジュールでは、住民意見を聞くワークショップ開催が6月から9月となっており、駅前広場工事の実施設計は6月入札となっている。これでは駅前広場改修は住民意見を聞かずに進められることになる。議会として駅前広場改修も駅舎改修も住民意見を聞いたうえで、工事設計に入ることを、再度明確にするために決議するものである。
2. クアハウス岩滝の指定管理者募集について
クアハウス岩滝の指定管理者募集が令和7年6月から7月に、行われることが今議会で説明された。町内全小学校の水泳授業もクアハウスに委託して実施することも説明された。指定管理者申請条件には、他市町村の小学校プール授業の業務委託実績を複数有することになっているが、クアハウス岩滝条例には学校プール授業は、業務内容に規定がないことの説明もあり、学校プール授業は別途契約となり、委託料は2千万円程度という見通しも説明された。これまでの経過では、クアハウス岩滝は売却という方向性も示されており、整理すべき問題点がある。しっかりとした町方針を見出したうえで、指定管理者募集をしないと混乱することになる。整理すべき以下の点を列記する。
(1)クアハウスの運営について、指定管理のみで協議検討されている。またプール授業についても、全面委託のみで協議検討されている。どちらも他の運営方法についての協議検討が必要であり、その結果を明確にして進めるべきである。
(2)施設利用の用途変更や追加がある場合は、条例の変更・項目追加をして業務内容に加えるべきである。
(3)学校プール授業は将来にわたって必須である。民間への売却や指定管理者の変更等、先のプール授業が見通せない運営では同意できない。
(4)説明された指定管理料年間約4千万円や、学校プール授業の委託料予定額約2千万円について、適切な金額なのかどうか精査が必要である。最小限の費用にするための協議が必要である。
(5)指定管理者申請条件に、プール授業実績を入れることについて、説明された委託が適切なのか現時点で判断できない、したがってこの段階で申請条件にすることは適当でない。町が考えている進め方では、プール授業委託料約2千万円は、指定管理料の上乗せとの疑念が生じる。
以上、与謝野駅整備事業、クアハウス岩滝指定管理者募集について、次期議会では遅いので今議会で意思を示すために決議する。
令和7年6月26日
与謝野町議会