町政 議会議長室
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議長室(3月定例会を終えて)

最終更新2021年04月28日(水) 10時00分
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令和3年3月定例会を振り返って

 今議会は、3月4日から3月30日までの27日間の会期を予定しておりましたが、29日に全てが議了し、会期1日残しての閉会となりました。その間各常任委員会、一般質問、条例補正他、当初予算等、40議案を審議させて頂きました。今議会を振り返りますと一般質問では12名の議員が登壇され、町長の施策方針、総合戦略の考え方、観光協会の役割、財政健全化への責任、コロナ感染症への取り組み、学校教育など活発な質問が展開され、町長、教育長等、真摯に受け止めて頂き熱心にご答弁頂いたと感じております。
 しかし、与謝野町染色センターの条例一部改正の否決と一般会計当初予算中、織物振興コンソーシアム「連携事業体」事業とは一連の取り組みであり、否決、修正動議と言う厳しい結果となったのであります。
 コンソーシアム「連携事業体」事業参画予定団体は、「与謝野町、京都芸術大学、京都府織物機械金属センター、与謝野町商工会機業部等」での連携事業体であります。構成団体やコンソーシアム事業のご提案は何の問題もありません。むしろ今後の織物振興には重要であると理解しており、当然織物業界だけではなく各業界の振興、活性化支援は行政の役割と考え、地域振興を図らなければなりません。しかし当町の抱える多くの課題を総合的観点から考えますと、財政の健全化や老朽化を迎える公共施設統廃合総合管理計画など行政運営として、整合性の取れない状況であります。
 今回の問題は与謝野町織物技能訓練センター・与謝野町染色センターと各々施設を活用してとの考え方ですが、現状では両施設とも活用が極少数であり、業界の衰退当初、総合産地化を目指す役割として建設された施設であります。その産地化も成し遂げることなく業界が衰退の一路となったのであります。当町の現況では全ての施設維持管理は到底難しく、今後施設を必要とするなら両施設を1つに統廃合させる事が専決であると考えます。
 300年もの歴史を持つ織物の技術、ノウハウは世界に誇れる産地であるだけに、今後世界に向けての業界振興は丹後全体で考え、産業構造を変える事が最も重要であると考えております。
 そういった行政施策と業界振興との整合性を考え、今後持続可能な振興、発展支援の出来る財政状況を整える事が最も重要との考えで、議会での厳しい判断となったと考えます。
 今議会では修正動議、付帯決議と厳しい結果を出しましたが、町長を始め執行部の皆さんには真摯に受け止めて頂き、二度とこの様な結果にならない様、総合的観点から物事を判断し、しっかりと施策、事業を打ち出して頂きます様お願い致します。
 最後になりましたが、当町の財政運営ですが、現況では基礎財源で通常の行政運営(義務・消費的経費)が賄えない状況にあります。
 投資的経費は施設の建設など計画性のものや災害復旧の様に突発的なものがあり年々で異なりますが、通常の行政運営は基礎財源で賄えなければなりません。今後の財政計画には公共施設総合管理計画の財源不足も含めての財政計画が必要であります。
 実施計画のない当町では計画行政、行政経営の意味をしっかりとご理解頂き取り組んで頂かなければ健全化には向かえないと考えます。
 以上、色々申し上げましたが上記に述べました状況での3月議会となりましたが、ご理解頂きます様お願い致します。
 地方自治は住民自治が基本であり、議会は総合的観点から物事を判断し全体を考えながら結果を出すのが二元代表制の役割と考えております。一層のご理解とご支援を賜ります様、宜しくお願い申し上げ、3月定例会を振り返ってのご挨拶と致します。

令和3年4月
与謝野町議会議長 多田正成

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