北陸新幹線舞鶴ルートへの夢
いよいよ自民党、公明党の与党プロジェクトチームで北陸新幹線敦賀以西ルートの選定が大詰めを迎える気配だ。
平成28年10月26日、東京の衆議院第一議員会館で山陰新幹線の早期実現と北陸新幹線京都府北部ルート・南部ルートの決定を求める総決起大会が開かれ参加した。この舞鶴ルートは山陰新幹線の起点にもあたり、山陰地方の知事、市町村長、議会関係、経済界からの参加もあり、熱気溢れる総決起大会であった。特に今回は、京都―関西学研都市―新大阪の学研ルートの誘致団体も加わった大会となったことで、府下一体の取り組みとなった。
田中角栄元総理が、著書「日本列島改造論」の中で全国の新幹線網と高速道路網整備を発表してから45年、新幹線は北海道、九州までも延び、北陸新幹線も金沢まで延伸したことで、改めて新幹線の敦賀以降のルート決定に際し、舞鶴ルート選定を求めて今春から具体的な活動として運動体が結成され、中央陳情を含めて活動がされてきた。丹後地方は東京に最も遠い地域として放置されてきたが、現状のままでは永久に取り残されるとの危機感にようやく灯がつけられた思いである。
京都府北部5市2町は、30万人の人口と1兆円を超える域内生産があり、また、当該地域における観光資源が充実していることや定期航路を持つ舞鶴港があるなどのことから、この地域がますます発展していくために、山陰新幹線の早期実現と北陸新幹線京都北部ルートの決定、山陰近畿自動車道の整備など日本海国土軸の形成についてその重要性を改めて感じたところである。
大会では、山陰新幹線実現を目指す山田知事、自民党議連の石破茂会長(鳥取一区選出)から「日本海側の将来のため絶対に実現する」との決意表明と県選出の国会議員から激励があった。間もなく滋賀県の米原ルート、JR西日本が提案している小浜・京都ルートの3案について結論が出される模様で、大きな夢の実現に向けた誘致活動に参加していることを再認識した。
平成28年11月14日
与謝野町議会議長 勢旗 毅