対象児
接種日において生後2ヵ月以上5歳未満の児
注意点
接種する腕は、左右交互にしてください。
受診の結果、体調不良等で接種不可になった場合も、保健課にご連絡ください。
※予診票の再発行が必要です
接種回数及び接種間隔
1回目の接種開始年齢によって、接種回数が異なりますので注意してください。
※確実に免疫をつけるためには、決められた接種間隔で接種することが大切です
接種開始年齢 | 回数 | 接種間隔 |
生後2ヵ月以上 7ヵ月未満 |
初回3回 追加1回 計4回 |
初回:27日(医師が必要と認めた場合には20日)以上の間隔をおいて3回 追加:初回終了後、7ヵ月以上の間隔をおいて1回 ※初回2回目および3回目は、生後12ヵ月に至るまでに接種し、生後12ヵ月を越えた場合は接種しません。 ※この場合、初回最後の接種後27日(医師が必要と求めた場合には20日)以上の間隔をおいて1回します。 |
生後7ヵ月以上 1歳未満 |
初回2回 追加1回 計3回 |
初回:27日(医師が必要と認めた場合には20日)以上の間隔をおいて2回 |
1歳以上 5歳未満 |
1回 | ※1歳になった翌日から接種可能 |
ヒブ(Hib)ワクチンとは?
ヒブによる感染症(髄膜炎、敗血症、肺炎や中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎など)を予防します。
欧米では、ワクチン導入後ヒブ重症感染症が激減し、世界110カ国以上で使用されています。
副反応
局所反応:発赤(44.2%)、腫脹(18.7%)、硬結(17.8%)、疼痛(5.6%)
全身反応:発熱(2.5%)、不機嫌(14.7%)、食欲不振(8.7%)、下痢(7.9%) など
細菌性(化膿性)髄膜炎
脳や脊髄を覆っている髄膜に細菌が感染して発症する病気です。細菌性髄膜炎を起こす原因菌の60%をヒブ(Hib)が、肺炎球菌が30%近くを占めています。年間1,000人位の子どもが罹り、ヒブでは約5%、肺炎球菌では約7%の子どもが死亡し、てんかん、聴力障害や麻痺、知的障害などの永続的後遺症を発症する率も20%~30%あります。発症は4歳以下がほとんどで、6歳以上はまれです。
病気の初発症状は発熱や頭痛、おう吐で、症状が進んでくるとけいれんや意識障害などが出現します。病気の初期は一般的な風邪と区別がつきにくいため、診断がつきにくく、一気に重症化することが多く、死亡したり重篤な後遺症が残る率が高い病気です。
細菌性(化膿性)髄膜炎は、抗生物質を投与して治療しますが、治療には2週間から1カ月ほどかかります。また最近は耐性菌(薬の効果がない菌)が増加してきており、治療困難な場合も少なくないようです。そのため、ワクチンを早い年齢で接種し、髄膜炎の発症を予防することがとても大切とされています。