対象児
接種日において生後2ヵ月以上7歳6ヵ月未満の児
※標準的な接種は、1期初回として生後2ヵ月から1歳に達するまでに20日から56日までの間隔をおいて3回接種、追加接種を初回終了後1年から1年6ヵ月に達するまでに1回受けます。
※また、2期として、11・12歳時(小学6年生)に二種混合〔DTジフテリア・破傷風〕で追加接種を1回受けます。
※確実に免疫をつくるには、決められたとおりに受けることが大切です。
注意点
接種する腕は左右交互にしてください。
受診の結果、体調不良等で接種不可になった場合は、役場保健課にご連絡ください(予診票の再発行が必要です)。
接種回数及び接種方法
・1期初回(3回接種)
必ず、20日以上の接種間隔で接種してください。
※標準的な接種間隔:20~56日
・1期追加(1回接種)
初回終了(3回目接種)後、6ヵ月以上あけて接種可能です。
※標準的な接種間隔:初回終了後12ヵ月以上18ヵ月未満
副反応
接種部位の副反応としては、紅斑、硬結、腫脹等がみられます。
注射部位以外の副反応としては、発熱、気分変化、下痢等がみられます。
また、重大な副反応では、極めて稀にショック、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳症、けいれん等がみられることがあります。
ジフテリア(Diphtheria)ってどんな病気?
ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。
患者発生数は年間1名程度です。感染しても10%程度の人が症状が出るだけで、症状が出ない人は保菌者となり、その人を通じて感染することもあります。
感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、嘔吐などで、窒息死することもあります。発病2~3週間後には心筋障害や神経麻痺を起こすことがあります。
百日せき(Pertussis)ってどんな病気?
百日せき菌の飛沫感染で起こります。
患者数は減少してきています。
普通のカゼのような症状ではじまり、せきがひどくなり 連続的にせき込むようになります。せきのあとに急に吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。熱は出ません。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)、けいれんが起きることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症を起すこともあり、命を落とすこともあります。また、最近、乳幼児への感染源として、長引くせきを特徴とする思春期・成人の百日せき例があります。
破傷風(Tetanus)ってどんな病気?
ヒトからヒトへの感染ではなく、破傷風の感染により起こります。
土中にひそんでいて傷口からヒトへ感染します。傷口から菌が入り体の中で増えますと、菌の出す毒素のために、けいれんを起こしたり、死亡することもあります。日本中どこでも土の中に菌はいますので、感染する機会は常にあります。お母さんが抵抗力(免疫)をもっていれば、出産時に新生児が破傷風にかかるのを防ぐことができます。
ポリオってどんな病気?
ポリオウイルスの感染により起こります。
ヒトからヒトへ感染し、感染した人の便から排泄されたウイルスが、口から入りのどや腸に感染し、4~35日(平均15日)で腸の中で増えます。ほとんどの場合、症状が出ず、一生抵抗力(免疫)が得られます。血液を介して脳・脊髄に感染し、麻痺(まひ)を起こすことがあります。
100人中5~10人は風邪に似た症状を呈し、発熱に続いて頭痛・嘔吐が現れ、麻痺の症状が出現します。一部の人には麻痺が残ります。呼吸困難により死亡することもあります。
ヒブってどんな病気?
インフルエンザ菌b型(ヒブ)は、ヒトからヒトに感染し、中耳炎や肺炎を起こすことがあります。まれに脳と脊髄を包む膜に炎症を起こすことがあります。ワクチン導入以前は、年間400人位が発症し、11%が予後不良と推定されていました。また、生後4ヵ月~1歳までの乳児が過半数を占めていました。ワクチン導入後は、被接種者の増加と共にヒブ感染症が激減しています。