最終更新2022年11月11日(金) 12時00分
ジャパン・テキスタイル・コンテスト2022審査結果
「次代のファッション産業を担う人材の発掘・育成」をテーマにジャパン・テキスタイル・コンテスト2022が愛知県一宮市で開催されました。
このコンテストでは、テキスタイル産業における技術力・デザイン力・マーケティング力等の強化と、それを支える人材の育成を図り、ビジネスチャンスの拡大とものづくりの魅力を全国に発信され、一般の部 応募総数129点の中から「グランプリ」に川端デニム製作所(岩屋)の「Japanese exotic denim」が選出されました。
受賞セレモニーは令和5年2月に愛知県一宮市の一宮市総合体育館で行われます。
川端デニム研究所
コンテスト名 | ジャパン・テキスタイル・コンテスト2022 |
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受賞者 | 川端デニム製作所(川端晃) 与謝野町字岩屋 |
賞名 | グランプリ |
作品名 | Japanese exotic denim |
審査講評
まずは、歴史を重ねたようなヴィンテージ調のムラ感に魅了されるものがありました。
自社のデニム工場に残った反物や糸を活用し、手織りが継承されている丹後産地の特長を生かした裂き織りの素材です。
電力を使用しない手仕事はエネルギー節約にも繋がります。
裏面を表にして提案があったことで、より一層表面感の魅力が際立ったと思います。
そのアイデアの判断に感性の鋭さを感じました。
結果、表も裏も両面が充実したデザインとなり魅力の幅が広がっている点にも評価が集まりました。
藍染色の素材を紐状にカットして織ることで出来たよじれは偶然のプリミティブで深い色合いを生み出し、服やインテリア、アートとしても、現代の暮らしを癒すアイテムになるのではないかと感じます。
精神的な満足感を提供できるテキスタイルとして、この素材の未来の可能性を感じます。
(審査員長 梶原 加奈子 ㈱KAJIHARA DESIGN STUDIO テキスタイルデザイナー)
※JAPAN TEXTILE CONTEST 開催委員会ホームページより引用