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知っていますか?香害と化学物質過敏症

最終更新2024年02月16日(金) 08時30分
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香りの強い柔軟剤や整髪料、芳香剤、消臭除菌スプレー、農薬など日用品で体調が悪くなる人が増えており、外出できない、学校に行くことができないなど通常の生活が送れず困っている人がいます。

香害(こうがい)とは

 柔軟剤、合成洗剤、消臭抗菌成分を含む製品、化粧品や香水、芳香剤、整髪料、制汗剤など毎日使用する日用品に含まれる、主に合成香料(化学物質)の香りによって体調不良になるなど健康への影響が生じる健康被害のことを言います。
 近年、香り付き製品の普及により、消費生活センターなどには、においによる相談が多数よせられており、特に柔軟剤の香りに関する相談が多くなっています。
 香りの感じ方には個人差があり、自分にとっては良い香りでも他の人には不快に感じたり、アレルギーに似た症状を起こしたり、「化学物質過敏症」によって体調を崩すなど苦しんでいる方がいます。

化学物質過敏症とは

 建築資材、柔軟剤、合成洗剤、芳香剤、排気ガス、野焼きの煙、農薬、防虫殺虫剤、たばこなどの日常で触れるものや使用されるさまざまな製品に含まれる微量の化学物質に敏感に反応し、「頭痛」「めまい」「脱力感」など健康に及ぼす症状が現れる病気です。その反応は個人差が大きく、また、大人になってから発症するなどある時を境に突然発症することもあり、誰でも発症する可能性があります。未解明な部分も多く、周りの人に理解してもらいづらく、苦しんでいる方がいます。

主な症状

  • 目鼻のどの刺激症状、嗅覚異常
  • 脱力感
  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気
  • 下痢、腹痛、便秘
  • 息苦しさ、動悸、息切れ
  • 皮膚のかゆみ、湿疹、蕁麻疹
  • 不安、不眠、うつ症状    など

※更年期障害や精神疾患の症状と似ている部分もあります

発症のきっかけ

  • 新築やリフォ―ム
  • 入園、入学
  • 転勤や職場の配置転換
  • 近隣の農薬散布
  • 新しい電化製品、家具の購入

治療

 化学物質過敏症には、特別な治療法というものが確立していません。原因物質を突き止め使用しないようにしたり、できる限り接触しないようにすることです。しかし、本人の努力だけでは避けられないこともあり、周囲の方だけでなく、社会全体の理解と協力が必要です。

私たちにできること

 まずは、香害と化学物質過敏症について正しく理解し、苦しんでいる方の立場にたって考えましょう。
 自分にとって快適な香りでも、体調が悪くなる方がいることを知ってください。
 香りには順応性があり、普段から使い続けているとその香りに慣れてしまい、徐々に強い香りを求めてしまうことがあります。合成香料を含んだ製品を使用する際には、いつも同じ量ではなく、場合によっては使用料を減らしたり、過度に使用することのないよう製品表示にそって適量を守って使用しましょう。
 特に、公共の場や人の集まる場では、柔軟剤の使用により香りが強い衣類、香水や消臭スプレー、整髪料等などの香りの強い製品の使用は控えるようにし、周囲の方への配慮をお願いします。
 農薬や除草剤を散布する際は、周囲にお住いの方や学校や通学路がある場合は学校や保護者に事前に知らせて日程を調整しておきましょう。使用する農薬や時間帯、天候などに配慮しましょう。化学物質過敏症の方が住んでいることを把握している場合は十分な配慮が必要です。

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