企画・運営 | 株式会社 ウエダ本社 utenaworks |
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日時 | ①11月20日(月) ②12月12日(火) |
会場 | ①与謝野町産業創出交流センター ②ATARIYA |
参加者 | ①6名 ②7名 |
与謝野町では、女性の就業や副業兼業の促進、そして滞在的労働力の掘り起こしを目的に、将来的に女性の経済的に自立できる環境づくりと地域の人手不足解消を目指すため、よさのみらい大学 ビジネス学部「女性のしごと・雇用創出」イベントを実施しています。
今年は「よさので実践!これからの働き方」として、11月20日(月)、12月12日(火)の2日間にわたりイベントを行いました。
本イベントでは、副業・兼業をはじめとした多様な働き方への理解を深め町内企業のお仕事を体験することまでをセットとして、主に子育て中の女性が働くに触れる場となりました。
DAY1:11月20日(月)「実践者・企業に出会う座談会」
1日目は、京都市内にて多様な働き方を実践する中小企業株式会社ウエダ本社とウエダ本社にて実際に副業兼業を行っている子育て中の女性をゲストに多様な働き方のリアルを聞きました。また、後半は町内企業である大槻菓舗様より2日目のお仕事の紹介をしていただきました。
まず最初に、お話をしてくれた株式会社ウエダ本社では、「人を生かした価値創出業」として1人ひとりの個性を活かした働き方を実践。
社員の一人は、子どもと一緒に会社に来る日があったり、別の社員は、結婚をきっかけにフルリモートでの働き方に切り替えたり、1人ひとりの生活スタイルに合わせて多様な働き方を会社として認めています。

子連れ出勤の様子
そんなウエダ本社の一部署で女性の働き方を扱うutenaworksでは、主に子育てをきっかけに仕事から離れてしまった女性を対象に「いきる」と「はたらく」がつながる働き方を提供しています。

「いきる」と「はたらく」がつながる働き方
今回のイベントでは、utenaworksにて副業としてデザイン業務に関わる戸田優希子氏をゲストに多様な働き方のリアルを伺いました。

ゲストの戸田優希子氏
戸田さんは、現在ご自身でリラクゼーションサロンを運営されている傍ら、ウエダ本社・utenaworksにてデザイン業務を請け負っています。20代にデザインの仕事に従事していたが、その後エステ業界に転職。結婚と子育てを機に一時的に仕事から離れたが、自身の経験を生かして自宅サロンを開業されました。若い頃に行っていたデザインの仕事はもう機会もないしできないと諦めていたが、utenaworksとの出会いをきっかけに再びデザイン業務を受け、活躍の幅を拡げられています。
兼業していてよかった点を伺うと、「私はエステを本業にしながら、デザイン業務を空いた時間に行っていて、2つの違う仕事をしていることで息抜きやリフレッシュになっていること。どちらかで落ち込むことがあっても、良い切り替えになっています。」とお話ししてくださいました。
また、最後に、「私にとって働くことは、好きなことしかやってきていなかったということもありますが大好きなエステとデザインとどちらもできている中で、生きがいになっているなと感じています。」と笑顔で語ってくださったのが印象的でした。

参加者の皆さんからの質問にも答えてくださいました。
また、後半は与謝野町内企業である大槻菓舗様より新商品に込める想いを熱くお話ししていただきました。

大槻菓舗様より大槻喜宏氏をお招きしました
今年で109年目を迎える和菓子と洋菓子の製造を与謝野町で行っている大槻菓舗様より、大槻喜宏氏をお招きしました。
大槻菓舗様では、昔ながらのお菓子を作りながら、10数年前より地元の食材を使ってグルテンフリーで体に優しいお菓子作りを進められています。
今回は、桜を使ったまちおこし「百商一気」のプロジェクトの一環で生まれた商品への熱い想いをお話しいただきました。
与謝野町を桜でいっぱいにして自慢できる町、子どもたちが将来帰って来たくなる町にしたいと与謝野駅南側におかめ桜を植樹。その桜の葉っぱをつかった商品です。

新商品のパッケージのアイデア出し
最後に、大槻氏より「今は家族だけで事業を行っているので、今回、女性の目線から新しいアイデアをいただきたい。」と今回のプロジェクトへの期待をお話しいただきました。2日目には、この新商品のパッケージのアイデア出しを行います。
DAY2:12月12日(火)「実践!お仕事体験会」
2日目は、町内企業からのリアルなお仕事を体験。
今回は2社よりお仕事を切り出していただき、皆さんと体験しました。
1社目:ウエダ本社ATARIYA WEB媒体掲載のインタビュー同席

インタビューの様子
今回は、ウエダ本社ATARIYAのHPに掲載する町内企業へのインタビューに同席いただきました。
与謝野町内に工場兼本社をもつARIA(有限会社アリアソシエイツ)様より統括マネージャー小池将之氏をお招きし、事業内容や仕事をするうえで大切にしていることや今後やっていきたいことなどをインタビューしました。
丹後を中心に家具の製造・販売を行われているARIA。どんな想いで商品をデザインしているのか、小池さまのお仕事に対する想いをお伺いする機会になりました。
「ものとこころでハッピーに」という言葉を社訓というか、会社の神棚に飾ってあるのですが、心を込めてつくるとハッピーがのるという心意気でやっています。社内でも、「それ、心を込めてやっているのか?」とお互いに言い合ったり…。ものづくりや販売に関して、心を込めるということは大事にしています。心を込めると自ずと“いいもの”になっていきますよね。それがあるので、お客様にずっと選んでいただいているのかなと思っています。」と、働く上で大切にしていることをお話してくださりました。

ARIA(有限会社アリアソシエイツ)様より小池将之氏
最後に、「普段から子育ても大変な中頑張っていらっしゃると思いますがそのなかでも子育てを前向きにとらえている方が多くてすごいなと思いますし、また子育て以外のことも“やってみたい”という前向きな気持ちでチャレンジしていってほしいなと思います。」とメッセージもいただきました。
2社目:大槻菓舗様 新商品に係るパッケージのアイデア出し

アイデア出しの様子
今回は、イベント1回目にお話しいただいた商品のパッケージのアイデア出し。
この日は、実際にパッケージを考えてほしい商品を持ってきていただき、実際に食べて感想を話しながら、参加者の皆さんとパッケージのアイデアを出し合いました。
「あたたかい、親しみやすい雰囲気にしたいな…」
「学生などの若い子たちが、自慢したくなるものにしたいね」
「こうなっていると、切り分けもしやすくて持って行きやすい!」などなど
与謝野町に住む皆さん自身が帰省時に持って行きたくなるもの、外のお客様に渡したくなるものとしてたくさんの意見が出てきました。
今後、大槻菓舗様へご提案し形になっていくのが楽しみです。

出てきたアイデアたち
2日目のお仕事体験会では、実際に町内企業のお仕事を体験することでより働くのイメージがついたように思います。
今回、インタビューを実施した ARIA様も、アイデア出しを提供してくださった大槻菓舗様も、「与謝野町や丹後をよくしていきたい」という熱い想いをお話をしてくださり、その部分が参加された皆さんにも伝わったのではないかと感じます。
2日間を通して…
今後の働き方についてなんとなく不安を持っている方や新しい働き方に興味を持たれた方が参加した今回のイベント。
「苦手なことにチャレンジできる機会になりました。」
「普段感じていることを話すことがお仕事になるんだ!」
「町内企業のことが知れてよかった!」などの感想をいただき、参加者のみなさんが新しい働き方に出会うきっかけになったように思います。