| 講師 | 一般社団法人ノオト 中原 大輔 氏 |
|---|---|
| 日時 | 2017年9月22日（金）19:00～21:15 |
| 会場 | nest（与謝野町岩滝1185） |
| 参加者 | 46名 |
ビジネス学部第2回目の講座は、兵庫県丹波篠山を拠点に古民家の再生活用や地域づくり事業を行う一般社団法人ノオトのメンバーであり、個人としても様々な地域イベントを仕掛ける中原さんを先生に、イベントを設計する上で大切なポイントや具体的な手法などについて事例をもとに教えていただきました。
講師の中原大輔氏
授業は、「世界を変える新しい時代のローカルを伝えたい」という中原さんの自己紹介でスタート。イベントを行う上で最も大切なことは「WHY（なぜやるのか、目的）」を整理することという中原さん、「なぜそのイベントをやっているのか？それが共感の接点を生み出す重要なポイント」と切り出され、様々な企画やイベントの事例と手法について説明いただきました。
講座の様子
その中でも具体的な事例として発表いただいのが、地域の食と空き空間の再利用をテーマに企画された「ササヤマルシェ」と伝統的な市場の新たな活用方法をテーマに企画された「あおぞらブランチ」。
＜ササヤマルシェの場合＞
WHY：地域ブランディング、店舗開業者誘致、移住定住促進等
HOW：妻入商家群の古民家の土間や軒先に日替わりで出店
笹山を中心に京阪神の人気店や全国からの出店を目指す。
WHAT：城下町の風情が残る篠山市河原町妻入商家群一帯で開催されるイベント
＜あおぞらブランチの場合＞
WHY：地域ブランディング、エリア開発、店舗開業誘致
HOW：「ブランチ」がテーマ
WHAT：青空市場で開催される、休日の少し遅めの朝食と昼食を兼ねたブランチが楽しめるイベント
PR動画「＃ツッカケ豊岡」等、の事例を紹介
その他、食で地域ブランディングを行う「TAJIMAmeetsKOBE」や門真市の商業施設の集客企画、
ツアー、スクール企画、ビアツーリズム、結婚率をあげるための出会いの場づくり
PR動画「＃ツッカケ豊岡」等、の事例を紹介していただきました。
ここで前半が終了しお楽しみの休憩タイムへ。
今回はイベントづくりのプロである中原さんと運営側が協力し、講座会場自体をイベント風に演出。
休憩タイムの様子
講義だけではなくイベントも体感する講座となりました
講師の中原氏がイベントで出逢ったおすすめのパン
中原さんがイベントで出逢ったおススメの美味しいパンや、宮津市で人気のJouJou coffee and bread さんのコーヒーや自家製サングリア等のソフトドリンク、与謝野町のまさ農園さんのシフォンケーキが登場の会場は一気ににぎやかな空間となりました。
休憩の間は、パンや飲み物を楽しみながら、講座で感じた感想など、受講生同士で多くの意見交換が行われていました。
パンや飲み物を楽しみながら受講生同士で意見交換されました
休憩の後は、より細かな具体的事例を参考にイベントの作り方を学ぶ時間に。「WHYとテーマを明確にしてターゲットを決める、そしてターゲットにわってもらえそうなデザインで表現していく」「特に写真が重要で「しずる感」を大切にすること」「イベントは出店者の方にまずは愉しんでいただくこと。出店者同士のネットワークを作ることで集客も増え、さらには店舗が増えることでメディアからも注目される」といった様々なポイントの解説が続きました。
最後に講師からのメッセージ
最後に、中原さんから参加者の皆さんに対して「イベントや企画は手段であり、目的ではない。何を目指しているのか、『WHY』をもう一度考えた上で実践されている取り組みに活かしていただきたい」とメッセージを送られました。
参加者からは「すごくわかりやすかった。まさに今イベント準備中なので、今日学んだことを早速活かしたい」との声が聞かれるなど、次のステップにつながる講座となりました。