京都府立加悦谷高等学校と京都府立宮津天橋高等学校加悦谷学舎の生徒が、生徒目線で与謝野町の課題や良さを発信する企画、題して「よさの高校生広報室@みらい」。
第9弾は、初登場の「丹後ちりめん」チームの活動内容です
こんにちは!
与謝野町の良さを発信していく加悦谷高等学校・宮津天橋高等学校加悦谷学舎の高校生広報チーム「よさの高校生広報室@みらい」の丹後ちりめんチームです。わたしたちは「丹後ちりめん」に関係ある事柄を対象に取材していきます。
今回は、創作工房糸あそび代表の山本徹さんを取材させていただきました。
常に挑戦
東京・名古屋で10年間、服地企画を学び、家業の織物業を継ぐため与謝野町へUターンされた山本さん。手がける生地は海外の有名ブランドなどから高い評価を受け、海外の展示会に出展すると「試作品(生地)を作ってほしい」と依頼を受けるほど。生地制作で大切にしていることは「常にどこにもない生地を生み出すことを意識して、他の人が避けることにも挑戦すること」と教えてくれました。なんと、東京オリンピック・パラリンピック2020に出場したアラブ首長国連邦(UAE)の選手達が開会式に使用したストールを日本古来の在来種「小石丸」という蚕の糸で制作し提供されました。
山本さんから話を聞く生徒
若手の織り手を育成
話を伺う中で、丹後でも有名ブランドや世界と仕事をしている機屋さんがあることを知りました。しかし、織物製造業界で問題になっていることは「後継ぎ」といいます。山本さんの周囲でも織物業を辞めていく機屋さんが多い中、糸あそびさんは若い方を雇い、織り手の育成に努められています。
取材を終えて
今まで丹後ちりめんについて学習したことはありましたが深く考えたことはなく、今回の取材で織物の奥深さに少し触れることができました。オリジナル生地の「リボン織り」や山本さんにしか織れない生地はとても触り心地がよく、取材メンバーは圧倒されました。今後も取材の中で与謝野町の織物のことを知り、もっと広めていきたいと思います。
最後になりましたが、今回取材を快く受けていただいた山本さん、お忙しい中ご対応いただきありがとうございました!
生地に触れる生徒