与謝野町内における新型コロナウイルス感染症の感染状況とこれからの対応について、町民の皆様にお知らせいたします。
本年度に入り、与謝野町でも新型コロナウイルス感染症の感染者が確認されはじめ、10月8日に感染が確認された方を含めて10名の町民の皆様が感染されました。8名は無事に退院されましたが、現在2名が病院で療養中であり、1日も早い完全回復を願っております。
感染された皆様におかれましては、それぞれがご自身の治療に専念いただくとともに、感染拡大が起こらないようにと適切な対応を行っていただいております。また、濃厚接触者としてPCR検査を受けられた方々、ご家族やご友人の皆様においても、不安な気持ちを抱きながらも懸命な対応を行っていただいております。
そして、町民の皆様におかれましても、この事態に真摯に向き合っていただき、感染拡大防止策を徹底していただきながら、社会経済活動の回復と新たな生活様式をふまえた地域づくりにご尽力いただいています。
この半年間、私は町長として感染症対策にあたる中で、強く感じていることがあります。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、与謝野町でも売り上げの減少や解雇をはじめとする経済的な損失や社会活動の停滞にともなう孤立化などの課題に直面しました。
一方で、未曾有の危機を迎え、私たちが獲得できたものも確かにあります。それは、これまで以上にお互いを思いやるという気持ちです。感染された方が日常生活に戻ることができるように心を寄せていただいた方、感染症が拡大しないように対策を行っていただいた方、対策にあたる職員に対して優しい言葉をかけてくださる方、緊急放送に耳を傾けていただいた方、多くの町民の皆様がお互いを思いやる気持ちを育んでおられることが分かりました。
私は、町民の皆様とこの気持ちをこれからも分かち合いたいと強く願っています。ここから生まれる信頼関係が与謝野町をより優しく強い町にしていくと確信しています。
最後に、町民の皆様に二つのことをお願いいたします。一つは新しい生活様式をふまえて社会経済活動を行っていただくこと、もう一つは季節性のインフルエンザの予防接種を行っていただくことです。
新型コロナウイルス感染症の終息は未だ見通すことはできません。これからもこの難しい時代を乗り越えていく努力を重ねてまいりましょう。
令和2年10月9日 与謝野町長 山添 藤真