※本件は令和2年5月1日に与謝野町有線テレビで放映した内容を掲載しています。
本町における新型コロナウイルスの感染状況と対策、今後の見通しについて、町民の皆様にお知らせいたします。
町民の皆様におかれましては、こまめな手洗いや3密を避けるなど、感染症の拡大防止にご協力いただいており、心からの感謝を申し上げます。本来であれば、それぞれの地域で春の例祭が執り行われ、地域が輝きを放つ季節です。本年はその感動的な瞬間を分かち合うことができず、残念でなりません。来年は元どおり例祭を迎えたいと強く思います。
4月7日・8日・10日に感染が確認された3名の方々においては、重症化することなく、順調に回復に向かっていると報告を受けており、安堵しています。全快し社会復帰される日が一日も早く来ることを心から願っています。
4月22日に緊急メッセージをお伝えして以降も、京都府では接触者等の調査を行っていただいていますが、町内において新たな感染者は確認されていません。医療関係者の皆様に適切な対応を行っていただいたことが感染拡大につながらなかった要因であると認識しています。私たちとしても、一連の経験を今後の新型コロナウイルス感染症の対応に活かしていきたいと思っています。
このような状況下において、全国の都道府県に発令されている「緊急事態宣言」を延長することが伝えられています。近日中には政府から正式な伝達がなされ、京都府・西脇知事からもこれまで以上の感染抑止の取り組みが要請されることを想定し、本町としての対策を次のとおり決定いたしました。
- 不要不急の外出自粛要請
- 小中学校の臨時休業延長(5月31日まで)
- 公共施設の休館延長(5月31日まで)
- イベントの開催自粛要請
- 徹底した感染予防対策
全国各地の感染拡大の状況を踏まえると、全国民が一致団結し、対策を講じていくことが事態の早期終息につながるものと認識しています。町民の皆様にも様々なご負担をさらにおかけすることになりますが、ご協力のほど、ぜひともよろしくお願いいたします。
感染拡大の抑止を行うことを第一義に考えながら、社会的・経済的な影響を最小限にとどめる必要があります。かねてから表明してきたように、本町としては国・府の支援策を基本としながら、町民の皆様の生活を支えていきます。
昨日、国の補正予算が成立したことを受け、国民一人あたり10万円の特別定額給付金の給付が正式決定されました。本町では早期の給付をめざし、5月25日から申請受付を開始いたします。特に急ぎで給付金が必要な方々に対しては、明日から郵送による先行受付を行い、5月14日以降の早い段階で給付できるようにいたします。
経済対策としては、感染症の拡大により影響を受けておられる町内事業者の皆様に対して、本町独自の「与謝野町版緊急経済対策」を講じ、町内経済を支えていきます。信用保証料補助制度や利子補給制度、緊急融資制度、中小企業緊急雇用安定助成制度、小規模事業者緊急貸付制度、休業要請対象事業者支援給付金制度などを新設して対応してまいります。
緊急事態宣言が延長される見込みであることを踏まえると、社会的・経済的な影響も長期化することを覚悟しています。今後においても、関係機関と連携した上で、必要な追加措置を躊躇なく講じていきます。求められる政策を実行するためには、町民の皆様からの声が必要です。多様なご意見お寄せいただきますようお願いいたします。
最後に、与謝野町の児童生徒の皆さんに向けてメッセージを送ります。3月上旬から始まった臨時休業に伴い、学習を深める機会や先生・友達との大切な時間を奪ってしまっていること、心苦しいかぎりです。この間、感染症対策を徹底した上で学校再開を実現するべく、私なりの努力を重ねてきました。小学校や中学校の先生方も同じ想いを持ってくれています。児童生徒の皆さんは、学校生活を取り戻そうと懸命な努力をされている先生方に信頼を置き、自宅で過ごす時間を大切にして、学校再開に向けた準備を進めてください。
ご家族の皆様におかれましても、お子様の心身の充実を図るため、引き続きご協力くださいますようお願い申し上げます。
例年とは異なるゴールデンウィークです。町民の皆様が身近にある幸せをたくさん見出すことができる時間となることを切に願っています。
令和2年5月1日 与謝野町長 山添 藤真